Q&A


  ■ヘタでも良いんですか?
質問:加茂フミヨシさんこんにちは。
自分は加茂さんのギター教則ビデオを見て、日本には
見せかけのプレイじゃなくて、本物のテクニックを
追求している人もいるんだと感心しました。
自分は言いたいことがありますが、最近のJ-POPの
奴等のプレイははっきり言ってなってないですよね?
まぁ下手くそだと思うわけです。
自分もアマチュアなんで他人の事とやかく言える立場では
ありませんが、少なくともJ-POPの奴等よりは上手くなって
やろうと練習しています。しかし、なんで下手くそな
奴等が面白いようにデビューしていくんでしょうか?
プロとして、下手でも許されるんですか?
その辺加茂さんのご意見をお願いします。(fromギター侍さん)

回答:激しい質問ですね〜〜。(笑)こんにちはギター侍さん。
ハンドル名から察するにギタリストですね?教則ビデオを
ダウンロードしてくれたのですね、ありがとうございます。
本物のテクニックかどうかは解りませんが、僕は少なくとも
上手くなりたいと思って毎日練習に取り組んでいますヨ。

さて、質問の事ですが、僕はギター侍さんの言う、
「最近のJ-POPの奴等のプレイ」というのが具体的にどういう
ものを指しているのかは解りませんが、僕が思うに
上手いか下手かというのは必ずしも「これが弾けたら上手い!」
って言うのは無いと思うんですよ。

例えば、クリス・インペリテリのフレーズをR&Bギタリストが
弾けたって何の意味も無い、とは言いませんが(笑)、
少なくともそれよりはコーネル・デュプリーのような
ノリの良いカッティングが上手いほうが良いわけです。

クラシック・ギターがバリバリ弾けてもブルースのアドリブが
弾けるかどうかは解りませんよね?でも、同時に僕は決して
オールジャンルの演奏が出来ることが凄い訳じゃないと思いますね。
それよりは、何か一つの事がキラッと光っているということに
心地よさを感じますね。

そもそもテクニックというのは、楽曲を表現するためにある
ものなのだと思いますので、上手い下手というよりは良い曲か
悪い曲かという事が問題なんだと僕は思うんですよ。
ですから、その楽曲が良く聞こえるのであれば、それを表現する
テクニックもある意味、上手いんです。速いフレーズがあるか
どうかというのは問題ではありません。

それにですね〜〜、実はJ-POPの演奏は難しいですヨ。
仮にクラシックバリバリの人に「ダンスビートでグルーブして弾いて」
とか言っても、J-POPの経験が無い人だったらかなり苦戦するでしょうね。
とにかく、売れ線の音楽って何かと玄人筋の人から否定される
事もありますけど、僕に言わせれば売れ線の音楽からこそ、
沢山の学ぶ物があるんですよ。テクニックにしてもです。

沢山の人が聞いて、「テクニック的に変に聞こえない」というか、
「テクニックが上手いか下手かを気にせず音楽(曲)を楽しめている」
という時点で、それはテクニックが上手いと言うことなんだと
僕は思いますデス。テクニカルギタリストではありませんが、
デビット・T・ウォーカーは僕にとって理想のテクニシャンですね。
上手いか下手かでなく、良い音楽かどうかという判断で行くと
良いかもしれませんヨ。それでは!!

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