Q&A


  ■バンドの売り込み
質問:はじめまして。質問があるのですが、加茂さんは今の仕事を
どのようにして確立していったのですか?僕はプロを目指して自分の
バンドを売り込んでいきたいんですが、加茂さんはどうやって
ご自分を売り込まれたんでしょうか?やっぱり売り込みが無いと
どれだけ良い物作ってもプロになれないですよね?(fromはじめさん)

回答:メールありがとうございます、はじめさん。
売り込みですか・・・これはですね〜、あくまでも僕の意見ですが、
”売り込む必要は無い”と思います。はじめさんがプロを目指して
楽曲制作や、ライブ活動、練習、等を本当に真剣にやっていれば
そこに自然に道は生まれます。逆にそれらを怠っていると、
どういう売り込みをやろうともプロにはなれないと思います。

本気でやっている人には、たとえライブの出来や曲がイマイチでも
まわりの人はそれなりの評価をするものですよ。
僕もアマチュアの頃はそれはもう相当酷い音楽をやっていましたが、
音楽に対する本気度はかなりのものだったと自負しています。
だから、ライブハウスの人等も暖かく接してくれたし、回りの友人
も僕が頼んでもいないのに色々売り込みをしてくれました。
それには本当感謝しています。今は、僕自身も出来が悪くても
アーティストの本気が見えるデモテープ等は、見逃さずにチェック
するようにしています。やっつけ仕事なのか、魂を込めた本気なのかは
サウンドを聞けば解ることですから。サウンドは嘘をつかないのです。

僕が事務所の社長と出会ったのは全くの偶然だし、大体うちの事務所は
狙って入れるような類の会社ではありませんから(笑)、今この
オフィスルイという会社でプロデューサーとして活動しているのは
全くの偶然としか言いようが無いんです。〜〜すれば、必ずこういう風に
出来る、って発言が出来たらどれだけ楽でしょうか・・・

5年前だったら、「為せば成る、気合でガッツで頑張ろう!」とも
コメント出来たのですが、最近はそういう根性論では音楽は出来ない
ような気もしています。では、一体どうすればプロになれるか?という
命題が宙ぶらりんのままなのですが、僕が思うに「もっと良い曲がある
はずだ、もっと良いフレーズが、良いプレイがあるはずだ」と追求する
”追求感情=好奇心”のレベルが高い状態をキープできればいいのだと
思いますが、義務感では追求感情は発生しないと思いますので、
もっと良い曲があるんじゃないか、等と追いかけているうちに
自然とプロになっていた、というのが良いのではないでしょうか。
僕はそういう道程を通ってきました。そして僕は今でもアマチュアの時と
何にも変わってはいません。練習は毎日行っていますし、
音楽は仕事でもありますが、やっぱり好きです。

ただ、いつも気を付けている事があって、アーティストなのだから
自分の本当に好きなものを形にしたいとは思っているのですが、
その「好き」のレベルを常によりグレードの高いものにしたいと
思っています。また、自分が好きな物は回りの人が気に入ってくれないかも
しれない、という危機感も持った上で、自分が本当に好きな事を表現する
のであれば、何を犠牲にしても極限まで追求に追求を重ねて
人に聞かせて恥ずかしくない、自分自身で自信を持って「聞いて下さい!」、
と言えるものを作りたい、演奏したいと思って常に勉強をしています。

そういう心構えがあれば、売り込みの事ばかり考えなくても、
自然と回りの人に音楽が広まっていくようになると僕は思っています。
僕が主催するCOMRADE Recordsもそんなアーティストを求めていますし、
そのアーティストの音楽を広めるお手伝いをしたいと思っています。
はじめさんもバンド活動頑張って下さい!!

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