Q&A


  ■速いピッキングについて
質問:いくら練習しても右手のピッキングが速くなりません。
どうやれば速くピッキングできますか?(fromまさるさん)

回答:まさるさん、ドモです。さて、右手のピッキングですが
速度の前に気をつけたいのが「ピッキング・フォーム」です。
これが身についていないと、どれだけ頑張って動かしても
速くピッキングするのは不可能です。練習の際にご自分の右手
の前に鏡を置いてチェックしてみてください。

まず、フォームが「肘を多用」したピッキングになっていませんか?
こういうピッキングでは速くピッキングすることは非常に難しい
です。肘を多用して速いオルタネイト・ピッキングをするギタリスト
も結構いますが、このフォームのデメリットは「速いフレーズを持続」
する事が難しいことです。疲れてしまいますんで・・・
また「ストリングス・スキッピング(弦を飛ぶフレーズ)」等も
ミストーンが出やすくなりますし、何より一番の問題が、音色的に
「音がつぶれたような音色」になってしまうと思います。音程感の無い、
弦とピックが激突する衝撃音だけが強調されたフレーズになってしまって
これはこれでアタック感があって良いのだとは思いますが、テクニカル系の
フレーズや、クリーン・トーンでも速く正確に弾くには厳しいフォームです。

速く正確にピッキングするには「脱力」して、「手首から先の動き」
を使ったフォームが必要不可欠です。トイレに行って手を洗いますよね?
その後に手についた水をはじくような感じをイメージしてください。
この時って手の力は抜けていて、手首の動きを使って水をはじいてますよね。
こういう状態でピッキングできるようにしましょう。また、ピックを強く
持たないことです。ピックを強く持つと当然右手の親指と人差し指に力が
入ってしまいますので、腕全体に力が入ってしまいます。

そういうアドバイスをすると僕が今まで教えてきた経験から察するに、
「でも、力を抜くとピックがずれてしまうんです」ってレスが必ず帰って
くるんですよね(笑)だから、先読みしてこの件もお答えしておきます。
ピックがずれてしまうのは、ピックを「親指の先」で持ってしまっていませんか?
親指の先でピックを持つとピックが回転してしまいます。なので、極力
「親指の腹」でピックに触れた方が良いですよ。あと、速いピッキングに関して
の場合ですが、ピックが「弦に対して浅く、なるべく平行に」当たったほうが
弾きやすいし、音色的にも「ダウンとアップの粒が揃う」ので良いとおもいます。
アクセントをつけて弾くときはピックを深くあてますし、ロック系のエッジの
効いた音色が欲しい時はピックを斜めにあてる場合もあります。

あと、最後にアドバイスですが、ここが肝心です!!
メトロノームを必ず使って、ゆっくりとしたテンポから始めて無理のない
ペースで段々と速くしていくことです。16分音符で練習するなら、
テンポ60位から始めても良いです。最終的にテンポ200位で出来るように
なると、沢山の速弾きフレーズが楽に弾けるようになるでしょう。
ピッキングを速くしたいのであれば、練習は「毎日必ず続ける」事です。
「一日でも休むと速度はあがりません」ので、気をつけてくださいね。
がんばってください!!

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