Q&A


  ■DTMのシステム
質問:DTMを始めたいのですが、本格的なプロ仕様のシステム
を作るには何を揃えれば良いですか?(fromゲロッパ)

回答:ゲロッパさん、こんにちは〜。DTMですか、それでは
僕が現在使っている「Windowsのシステム」という事で話を
進めたいと思います。DTMにはMacユーザーも多いですが、現時点
ではWindowsユーザーの方が絶対数として多いので、Windowsに
よるDTM環境構築をお勧めしますが、Macの良さもかなりあるので
絶対にWindows!!と言い切れる程の物ではありません。

さて、DTMを始めるということは当然「オリジナル曲作り」が
メインになると思いますが、そのためにまず必要なのが、
「質の高いコンピューター」です。実はここが一番重要で、ソフト
は後からバージョンアップが出来ますが、ハードウェアはバージョン
アップに限界がありますので、購入時点で出来るだけ良い物を揃えた
方が良いです。DTMには、特に「CPU」、「メモリ」、「USBポートの個数」、
、「CD-RWの書き込み速度」にこだわって下さい。ハードディスクに
関しては、後から外付けが出来るようにしておいた方が良いです。
ハードディスクはどれだけあっても足りませんから・・・

次にシンセ(音源)ですが、現時点では段々と音楽業界は「ソフトシンセ」
の方向になってきていると思います。僕も今はハードウェアのシンセを
使っていますが、今後は全てソフトシンセにする可能性があります。
その方が色々と便利だし、音も今後はもっとレベルが高くなってくると
思います。サンプラーもあると便利ですが、サンプラーもソフトウェア化
してきているので、いわゆる「ソフト・サンプラー」の導入をお勧めします。

それってどういう背景なのかというと、シンセもサンプラーも当然ハードウェア
はコンピューター制御されているんですが、そのハードのCPUやメモリよりも
WindowsのCPUやメモリがそれらに負けなくなってきたので、CD-Rの中にシンセ
やサンプラーを「ソフト」として開発してしまって、Windowsの中に「インストール」
することによってWindowsそのものを「シンセ」や「サンプラー」として使用
する、という感覚なんです。このメリットは個人的にはシンセのMIDIデータを
Audioデータに「録音」するときに、ソフトシンセやソフトサンプラーだと、
その作業が一瞬で出来てしまうというところが一番大きいと思います。
逆にデメリットはリハーサルスタジオ等に持っていくには厳しいので、
(コンピューターはノートパソコンはお勧めしません。タワー型のものを
強くお勧めします)作業が自宅もしくは会社やスタジオに篭りきりになって
しまうというところでしょうか。でも、車で持ってパソコンを持って運ぶので
あれば問題は解決ですけどね。でも持ち運びは面倒だと思いますよ・・・

そうすると、当然シーケンサー(打ち込みソフト)も、ソフトシンセやソフト
サンプラーに対応して、かつ、MIDIの打ち込みとAudioの編集が出来るソフトが
お勧め、ということになります。僕はCubaseというシーケンサーを使っています
が、MIDIの打ち込みに関してはレコンポーザというソフトを使っています。
こっちの方が圧倒的に速く、正確に、細かくMIDIデータが作れるので・・・
しかし、ソフトシンセ&サンプラーの打ち込み環境にはレコンポーザは不向きなので
(手順が面倒くさい)、僕も今後はDTMのシステムをがらっと変えてしまうかも
しれません。今はDTMのシステムは戦国時代と言った感じで、こうやれば完璧!
と言ったお勧めのプランは出しづらいかもしれません。多くのプロも試行錯誤を
しながら現状のシステムと付き合っている、といった感じだと思います。

最後に、DTMのカナメは「オーディオ・インターフェイス」です。これは良い物を
絶対使った方が良いですよ!!特に生音を録音するんであれば、ここが良くないと
録音される音が良くないものになってしまったり、録音そのものがとても面倒な
作業になってしまうので、気をつけて下さい。僕は「RME」というメーカーの商品が
気に入っています。頑張って下さいね!!

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