Q&A


  ■バレーコードについて
質問:前から悩んでいて直そう直そうと思っていたけど、
今日までほうちしてしまいました。ぶっちゃけます。バレーコードを
上手く押さえることができません。(アコースティックギター)
人差し指が押さえている4弦と3弦が(マイナー系)ミュートして
しまいます。第二間接によって・・・・完全に押さえようとすると、
力んでしまいます。ぼくが思うにやはり考えられるのは、指の位置と
弦の太さ(一弦が013)、握力だと思いますが、加茂先生は
どう思われますか?。(from YMSギター練習生)

回答:YMSギター練習生さん、ども!熱心だなぁ〜。感心です!!
僕はぶっちゃけトークが好きです。それは正直な言葉だからです。
正直な人は絶対上手くなりますよ。

さて、バレーコードのマイナー系ですね。良い観点で練習出来ている
と思います。レッドツェッペリンの「天国の階段」のイントロとギターソロ、
ディープパープルの「ハイウェイ・スター」のリフとソロはロックがやりたい
なら絶対に弾けないとまずいかな、と僕は思いますね。2曲ともなにげに
難しいんですよ。プロレベルで弾くのは。

マイナー系の前にチェックしてみて欲しいのは、ためしにアコギでも
エレキでも良いですから、1フレットを人差し指でバレーして下さい。
6弦から1弦の1フレットを「アルペジオ奏法」で、テンポ100位の
テンポで8分音符で弾いてみてください。どうですか?音は綺麗に鳴って
ますか?これがチェック項目ステップ1。

ステップ2は、そのアルペジオをやりながら、「中指、薬指、小指」を
適当に伸ばしたり握ったりして下さい。指の曲げ伸ばしです。どうですか?
アルペジオ奏法とは無関係に指を動かせますか?思わず指に汗かいたり
してませんか?

指の動きで大事な事は、各指が「独立して動かせる事」です。
人差し指のバレーが中指のフォローが無いと出来ないようでは、バレーコード
を弾きながら、ハンマリング・プリングでフィルインを入れたりすることも
出来ません。また、ピッキングと全く同じことですが「力んで弾いている」
ようでは仮に音が出たとしても「綺麗な音」にはならないのです。

無理矢理感があるフレーズは絶対綺麗な音にはならないんですよ。
従って、楽器というものをパワーで弾こうという発想はよくありません。
例えば、パワフルに弾くと世間で言われているギタリストを検証してみましょう。
イングヴェイ・マルムスティーンはステージングも派手だし、かなり
アグレッシブに演奏していますよね?これは誰もがそう思うことですが、
彼の左手と右手に注目して下さい。そう、「感覚はアグレッシブだけど、
腕の力だけ思いっきり脱力している」のです。エディー・ヴァン・ヘイレン
も同様ですね。ああいうリズム・ギターは力が抜けていないと弾けません。

次に「弦の太さ」ですが、これは最終的にはあまり問題にはなりません。
何故ならば、そもそも力を入れて押さえていないからです。力を入れると
言っても全く力を入れていないのではなく、「必要な部分に必要なだけ力を
入れて弦を押さえている」のであって、”この野郎〜〜っつ!”みたいなノリで
力を込めているわけではありません。しかし、この感覚は初心者の方には
なかなかつかめないものでありますので、最初の段階において大事な事は

「音が出なくても焦らず、毎日少しずつ同じことを繰り返して練習する」

事なのです。上記のステップ1とステップ2を繰り返してください。
これが出来るようになったら、マイナーのバレーでもマイナー7thでも
7thコードでも全て押さえられるようになります。力が入ってしまうから、
中指や小指のコントロールが効かなくなって、他の弦に触ってしまうことに
よって音がミュートされてしまう場合もありますから。

いつでもこの格言を忘れないようにして下さい。
・「綺麗な音を出そう」
・「グルーブしている音を出そう」
これらは、「脱力して弾こう」という事と同義語なのです。
毎日少しずつ頑張ってくださいね!!(^ ^)

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