Q&A
質問:ギターのアンプがハウリングを起こすのはどういった
経緯でなるんですか?ハウリングをなくすにはどんな対策を
とればいいですか?小さいスタジオ内ではハウリングは
しょうがないことなんですかね?(from しんいちさん)
回答:こんにちは、しんいちさん。ハウリングは困っちゃいますよね。
さて、早速ご回答させていただきたいと思いますが、このQ&Aの
コンセプト「自分のスタイルの中で答えさせて頂く」という決まりに
のっとってお話したいと思います!!
ハウリングという現象を説明する前に、まずそれと類似した
フィードバックという現象についても合わせてご説明したいと
思います。エレキ・ギターをアンプにつないで鳴らすと、まず
弦の振動をピックアップが拾って(カラオケで声をマイクが拾うのと
おんなじように考えてください)、アンプに行ってアンプから音が
出ます。で、その「アンプ音」をピックアップがまた拾ってしまう
事があるんです。そういうときにいわゆる「ピーッ」っという音が
鳴ってしまいます。これがハウリングとかフィードバックとか
言われる現象の基礎なんですが、両者には明確な違いがあります。
フィードバックとはアンプ音によりギターのボディが共振して、
「弦」を振動させ、それをピックアップが拾う事によって、ピー音が
出てしまいます。ですから当然ですが、弦を「ミュート」すれば
振動は止まる=音が止むんです。
ところが、ハウリングとはアンプ音によりギターのボディーが共振して、
ピックアップのコイルがきちんと固定されていないことや、ピックアップ
カバーの振動が原因で、弦をミュートしてもピー音が出てしまうんです。
要は「道具に問題がある」ので、起きる現象なんです。
そういう時に僕の取る行動は決まっています。「リペアに出します」。
僕は全くギターの改造や修理は出来ません。あくまでも僕はプレイが
専門なので、自分で出来るギターのセッティングには限りがあります。
自分で出来ないことは、全てその道のプロにお願いすることにしています。
この辺はQ&Aの「ギターの改造」というコラムを読んでください。
その代わりに僕がいつも気をつけていることがあります。
エレキ・ギターはとてもノイズが出やすい楽器なので、フレーズを
弾き終わったら即座に「手元のギター本体のボリュームをゼロにする」
事を心がけています。っていうか、体が勝手に反応してボリュームノブ
に指が伸びていきます。
僕はストラト・タイプのギターを多用しますので、そういうギターには
大抵右手の指を伸ばせばすぐそこにボリュームノブがありますから、
フレーズを弾き終わる→右手と左手で弦をミュートする→ボリュームノブ
をすかさずゼロにする、というプロセスが出来上がっています。
「加茂さん、僕はレスポールを使っていますんでボリュームノブに
すぐ手が届かないんです!」っという人は試しにジョン・サイクスの
ライブを一度見てみてください。あまりにもボリュームやピックアップ
セレクタを動かす手が早すぎて残像が見えるくらいです。
それがちょっと無理でも、ボリューム・ペダルを使うという手も
ありますよ!!(手じゃなくて、足か。。。)以上、参考にしてみてください!!
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