■コードトーンを使ったソロが難しくてできないのですが・・・ |
質問:2連続質問させていただきます。布です。前の質問とは打って変わって
スケールについての質問です。例えば代表的なスケールでいうとメジャースケール
には1弦上に3音のボックス・ポジションがありますよね?ボックスは非常に
ハンマリングやプリングを使って速弾きしやすいと思うのですが、僕は代表的な
スケール(メロディック・マイナー、ナチュラル・マイナー、ハーモニック
・マイナー、リディアン、ミクソリディアン、エオリアンetc)はボックスで
覚えています。(殆ど6弦をルートにして)しかし重要なことはコード・トーンが
どこにあるかを知って、それを使ってフレーズを構築することだと思うのですが、
それが難しくてできません。何かコツなどあるのでしょうか。常にボックスだと
ソロのヴァリエーションにも限度があると思います。ボックスにも色々なポジシ
ョンがありますが、加茂さんはどの程度覚えていますか?
P.S 駒大苫小牧、惜しかったですね〜。加茂さんも応援されてましたか?
いつか函館の高校も決勝に進めたらいいですね。(from 布・弁天巧斗さん)
回答:布さん2連続投稿ですね!駒大苫小牧も良いチームでしたが、僕は
ハンカチ王子のファンになってしまい(笑)回りのミュージシャン仲間も
セッションに青いハンカチを持ってくるような状況で(笑)決勝も思わず
ハンカチ王子を応援してしまいました。。すみません!
さて、スケールの話ですが僕は指板上に「5つのポジション」というのを
定めていて、良く使うスケールはその5つのポジションで弾けるように練習
しています。その中には1弦上に3音のポジションも含まれていますが、
そうでないポジションもありますね。で、それらのポジション内で、代表的
なコードを押さえられるようにします。代表的なコードっていうのは
まずはダイアトニックコードですよね。例えば、Key=Cのメジャーキーを
考えたとして、僕がType-Vと呼んでいるポジションは7フレット〜10フレット
の間でスケールが弾けます。で、Key=Cのダイアトニックコードですが、
Cmaj7、Dm7、Em7、Fmaj7、G7、Am7、Bm7(♭5)ですよね。これらのコードを
先ほどのスケールポジションの中(7フレット〜10フレットの中)で押さえられる
ようにします。これが第1歩ですね。で、スケールを弾くということと、
ダイアトニックコードを押さえるということが意識の中で同じような意識で
押さえられるようになるまで練習しましょう。色んなキー、色んなポジションで
やると良いです。コツは、スケールのポジションの中を逸脱しないように、
コードを押さえることです。例えば、上記の7フレット〜10フレットのポジション
において、Em7というコードを開放弦を使うポジションで押さえてはいけません。
あくまでも、7フレット〜10フレットの中でコードを押さえるようにすることが
コツです。
それが出来るようになったら、次にコードの構成音をバラバラに弾く「ブロークン・
コード」に挑戦してみましょう。これは、コードフォームを押さえたまま一音ずつ
別々に弾いて音を重ねるようにコードを響かせる奏法ではなく、完全にコードの
構成音をバラバラに弾く奏法です。Cmaj7であれば、CとEとGとBをバラバラに
演奏します。この練習の場合、速弾きとかで一気に3オクターブ弾くような
練習方式ではなく、1オクターブで良いので、メロディーを作るような気持ちで
色んなリズムで弾いてみたりする練習が良いでしょう。それと、大事なのは
上記の例であれば先ほどのスケールポジションの中(7フレット〜10フレットの中)
を逸脱しないようにブロークン・コードを弾いていく事です。こういう練習が
出来れば、段々とスケールポジションの中で、スケールとコードフォームと
ブロークンコードが(初級編としては)シンクロして捉えられるようになります。
コードに沿ったアドリブというのは手癖の速弾きだけでは出来ませんので、
コードトーンを地味に記憶していくことが大事です。時間がかかりますが、
めげずに頑張ってくださいね!