■ギターを弾くときに緊張しないコツを教えてください! |
質問:ギター弾くときに緊張しないコツを教えてください!!!(*_*)
結構真剣に… 緊張するのが癖になってしまいヤバイんです。。
昨日も自分でコピーしたスピッツの「魔法のコトバ」を完璧に
(ソロ部分も含め)弾くつもりが緊張してきて間違えて
凄く悔しく、とにかく上手い人の前で弾くと駄目です。
(from スミコさん)
回答:スミコさん、こんにちは!初投稿ですね。
初投稿の場合気をつけていただきたいのが、僕の答えが正解かどうかは
わかりません。出来るだけスミコさんの求める答えを返したいとは
思いますが、音楽には解釈などもありますので、まぁラジオのような
ノリで読んでください。では回答です!
僕は「緊張」というのはいくつか種類があるのではと思うのです。
良い意味での緊張感というのも必要だと思うんですよね。お客さんが
来てくださっているのに、全くテンションがあがらない演奏というのを
聞いても何にも面白くない=だったらCD聞いたら?って事になっちゃう
と思うんですよ。だから、ライブならではのハプニングなども含めて
何が起こるかわからない緊張感というのも必要かなとは思います。
ただ、スミコさんの質問している緊張とはそれとは異質のものに
感じます。特に僕が気になるのは「完璧に弾くつもり」というところです。
完璧に弾く、それは一件美しい言葉にも見えますが、僕にはそうは思えません。
ポップミュージックというのは楽しく弾くものです。そして、勢い良く
弾くものだと思います。完璧に弾くという音楽は過去の遺産を現代に継承する
クラシックではそういう事も必要です。でも、クラシックでさえも本番の
演奏は完璧に弾く以前に、音楽に対する熱さというか、勢いというものが
必要だと僕は思うんですよ。特にポップスの場合は「情熱ほとばしるミスは
感動的ですらある」と考えています。逆に完璧って何ですか?ミスを
しないことですか?ミスをしないと完璧なんですか?譜面通りに弾けたら
完璧なんですか?僕にはそこはわかりません。
音楽を奏でる事は、プラモデルを作るのとは訳が違います。
どちらかというと料理を作る行為に近いと思います。もし、レシピ通りに
料理が出来なかったとしても、心がこもっていれば食べた人は感動すると
思うんです。でも、レシピ通りに作った料理でも心がこもっていなければ
美味しさを感じることは出来ないでしょう。音楽もそれと同じではないで
しょうか。正しい演奏とか譜面通りとかそういうことではなく、メロディーの
美しさを伝えたいという真摯な気持ちで演奏する姿勢が重要だと思います。
そうでなければ、ギターはただの「ゲーム」になってしまうんですよ。
上手い人の前で弾くと緊張するのは、スミコさんが「こうでなければならない」
という思考が強すぎるからだと思います。そういう発想は二点しか行き先が
無いんですよ。「失敗した」「成功した」これだけしかありません。
でも、「ミスをしてもその場でなんとかミスに聞こえないようにリカバリーする」
とか、「ミスしたらそこにまた新たな人生が開ける」等と考えると演奏の
可能性が無限大に広がると思いませんか?人間はミスをする生き物なんですから
どんなに上手い人だって間違える事はあります。しかし、上手い人は間違えても
間違えているように聞こえないようにする技術とか、そのミスを帳消しにする
位のプレイをします。そういう発想が大事だと僕は思います。
上手いとか下手とかそういうことではなくて、曲のメロディーの美しさに、
ハーモニーの美しさに、リズムのカッコ良さに目を傾けてみたらどうですか?
そういう事を考えながら曲を演奏してみるとまた違った結果が現れると思いますよ。
楽しんでくださいね!