| ■ダウンピッキングかアップかはどうやって判断するんでしょうか。 |
質問：この前はどうもありがとうございましたm(__)m
TAB譜を見て曲練習をしているんですが
楽譜にはダウンストロークかアップかは書いてません！！
これはCDを聞いて自分で判断するものなんでしょうか？
教えてください！！今回もお願いします！！
(from としきさん)
回答：としきさん、こんにちは。ブラッシングの練習の方は順調ですか？
頑張ってくださいね。
さて、「楽譜にはダウンストロークかアップかは書いてません！！」に
ついてですが、これは実は非常に難しい問題なんですよ。というのは
文章で書くのがとても難しいといえば良いでしょうか。
なので、僕の教則ムービー「スティーブ・ルカサー風ディストーション・カッティング」と、過去のQ&Aの回答を例に挙げながら解説させていただいてもよろしいですか。
このムービーの入手の方法はトップページ→CONTENTSメニュー→Laboratory
→2002/10/09 インストラクションムービーvol0（実験版）「メカニカル・トレー
ニング編」→「7・スティーブ・ルカサー風ディストーション・カッティング」
をクリックして下さい。するとFlashムービーでまず音が聞けますので、
そこから「このフレーズを弾いてみたい方はこちら」 をクリックして、
簡単なアンケートにお答え頂いて送信していただくと楽譜や解説やムービー等が
ゲットできます。（但し、ムービーや譜面を見るには別途フリーソフトが必要に
なりますのでその入手方法は「7・スティーブ・ルカサー風ディストーション・
カッティング」と記載があるページの下に書いてありますのでよく読んでくださいね。
このカッティングはルカサーが16分音符でダウンストローク＆アップストロークを
使って演奏するスタイルをシュミレーションしたものです。実はこのフレーズは
左手がかなり難しいのですが、それについては一旦省略させていただいて、
右手の事だけ述べさせていただきます。
このフレーズの一小節目の楽譜を見てください。
| 16分音符が４つ | 16分音符が４つ | ８分音符が２つ | 16分音符が４つ |
の楽譜になってますよね。左手はとりあえず全部ブラッシングで結構です。
で、この場合だとピッキングはダウン＝d、アップ=uで表記すると
| dudu | dudu | d d | dudu |
と演奏するのが良いでしょう。としきさんが聞きたいのは、どうして３拍目だけ
| d d |なのか、っていうことですよね？
で、ここからQ&Aの「■ニルヴァーナの曲のカッティングを教えて下さい。」を
読んでください。そこにも書いてあるのですが、一旦上記の譜面は無視して、
全弦ブラッシングで、
|１ |２ |３ |４ |
|ワンンン|ツゥウウ|スリイイ|フオオオ|
|タカタカ|タカタカ|タカタカ|タカタカ|
って感じでノッテ見てください。
それをやりながら、ｄ=ダウンピッキング、ｕ=アップピッキングで
|１ |２ |３ |４ |
|ｄｕｄｕ|ｄｕｄｕ|ｄｕｄｕ|ｄｕｄｕ|
とストロークして見てください。これでしばらく慣れましょう。
続けて、「■ニルヴァーナの曲のカッティングを教えて下さい。vol.2」を読んで
頂きたいのですが、
上記の1拍目を見てみますと、
|1 |
|dudu|
について、これは全部16分音符な訳ですよね。タカタカ、みたいな。
ところが、仮に16分音符、8分音符、16分音符で1拍だったらどうしますか？
タタンタ、みたいなリズムです。これでも1拍になりますが、
これを、音符が３つしか無いからといって、ダウン、アップ、ダウンで
弾いてはいけないんです。あくまでも、8分音符→16分音符2つ分→
16分音符２つがタイでつながっている、と考えて、ここでは、
16分音符→ダウン、8分音符→アップした後にダウンの「空振り」、
16分音符→アップ、で弾かないといけないんです。
言ってみれば、
|1 |
|du(d)u|
こんな感じで弾くんです。わかりますか？この3つ目のダウンが空振りに
なっていることによって、「タイになっていると見なす」訳です。
カッティングはこういう風に弾いていくんです。
では、最初のルカサー風の譜面に戻ります。どうして３拍目が
| d d |になったかというと、8分音符→16分音符2つ分→16分音符２つが
タイでつながっている、と考えて、|d(u)d(u)|と弾いているんですよ。
(u)はアップの空振りです。わかっていただけましたか？自分が弾こうとしている
テンポにもよるのですが、まずはこれをしっかり練習しましょう。
これがテンポ１００くらいで安定してできるようになれば、としきさんが
練習したい曲も楽に弾けるようになると思います。余裕が出来たら
「7・スティーブ・ルカサー風ディストーション・カッティング」にも
トライしてみて下さい。これは結構難しいですよ！では！