Q&A
質問:はじめまして。きょうやと申します。
ギターのQ&Aページを探していたら加茂さんのページに辿り着きました。運命ですね。
それはさておき質問です。僕は速弾きをしたいのですが、左手が常にかじかんだ
ような状態になり、あまり速く弾けません。僕の練習不足の可能性が高いと
思うのですが、もしかして指の動く速さには個人差があるのでしょうか?
(from きょうやさん)
回答:きょうやさん、はじめまして。僕のサイトへようこそ。
このQ&Aページについては「教科書」として使えるかどうかは全く不明ですが、
「僕の個人的見解についてストレートに述べる」ということを特徴としています。
ラジオ番組のハガキ投稿に近い感じだととらえてください。
なので、当然ながら「答えがわからない」場合もありまして、その場合は
「わかりません」と答えますので、予めご了承下さいね。では回答です。
指の動く早さに関しては、僕が今まで1000人以上の生徒をレッスンしてきた
指導経験の中から言うと、「ある程度までは努力で解決できます」が、
「個人差が出てくるテンポというものも存在する」と僕は考えています。
例えば、Francesco Fareriというギタリストがいますが、(僕もこのQ&Aページの
読者の方に教えてもらいました)彼のテンポを何時間練習したら弾けるように
なる、と僕はとても断言できません。凄まじ過ぎます。Shawn Laneなんかも
そうですよね。もしかしたら練習しても弾けないフレーズというのは存在する
のかもしれません。ここについてはわからない部分です。
しかし、逆に練習すればある程度弾けるようになるフレーズもあります。
例えば、ハイウェイ・スターのギターソロの16分音符の速弾きは頑張れば
完全コピーが可能なフレーズだと思います。速く指を動かすためにはやっぱり
フォームが重要です。フォームが固まって力を抜くことが出来ればハイウェイ・スター
の16分音符に関しては攻略できるでしょう。
但し、速いから弾けない、遅いから弾ける、というのは全く見当違いな話で、
ジェフ・ベックの「悲しみの恋人達」を完全コピーできるかというとそれは
極めて難しいです。1音1音に感情が込められていて、あのニュアンスを出すのは
練習してできるかどうか・・・という次元ですね。
大事な事は、すぐ速く弾こうとか思わないで長いスタンスでギターに接していき、
その経験の中で速く弾いたり感情的に弾くということにトライしていくのが
良いんではないでしょうか。一番まずいパターンが弾ける弾けないを「勝ち負け」
で捉えることです。たまに、そういう音楽という文化的なものを勝ち負けという
狭い世界の判断に置きかえる方がいますが、今の時代、勝負の世界でさえも
勝ち負けを無視したイナバウアーが勝利を収めるんですから!頑張ってくださいね!
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