Q&A


  ■ロック式ペグのギターの調整に手間取り練習が手につきません・・・
質問:加茂さんこんにちは。僕は先月ロック式ペグのギターを買いました。
そして、これからどんどん弾いていこうと意気込んでいました。
ですが弦高を調整しはじめるうちに少し弾いてはもう少し低いほうがいい、
少し弾いてはビビってるからもう少し高く、ああでもないこうでもないと
いう日々が続いて脱出できずに困っています。加えて裏のふたをあけて
テンションいじっては変え、いじっては変えという状態も続いています。
おかげで練習に手がつきません…どうしたらよいでしょうか。
(from 市川さん)

回答:市川さん、こんにちは!
ギターの調整は大変ですよね。さて、回答です。

「ギターの調整を諦める」、もしくは「ギターの調整は誰かにお願いする」
のを僕なら選択します。それと「ロック式ペグのギターは使わない」と
いう方法もあります。(僕がロック式ペグのギターを使うときは
全て”借り物”のギターです。業者や知人からレンタルして使っています。)

僕がアラン・ホールズワースをコピーしまくっていたとき、スタインバーガー
というギターを持っていたんですね。このギターはアームも当然チューニング
狂わないし、アームによる音程変化が正確である、というのがウリのギター
です。しかし、それは”毎日ギターのメンテナンスをしないと”アームが
適切に動作しないのです。

その時、僕は考えました。”うーん、現状の僕の腕前なんてホールズワースと
比較出来ない位ビギナーなんだから、僕は練習しやすいギターに変えよう”
と思い、スタインバーガーを売って、アームのついてない弦交換の楽な
ギターを買いなおしました。そしたら、練習にうちこめるようになりました。

え?そんな回答なの?と思うかもしれませんが、この回答を読んで納得
してくれる人は意外に(?)多いと確信しています。
プロギタリストはロック式ペグのギターを何本も使ってますよね?と
反論もあるかとは思いますが、多くのプロには「アシスタント」がついて
くれて、そのアシスタントにギターの調整は任せている場合があると
思います。(勿論、自分でメンテしている人もいると思いますが)

僕も、テレビ収録やレコーディング等大事な演奏の時にはアシスタントに
お願いしてギターのセットアップや配線等はお願いしています。
(その代わり、アシスタントの世話はきちんとしますよ。師匠と弟子とは
そういうものですから)

僕は自分自身にそれほど能力があるとは思っていません。人間に出来ること
等限られていると思ってますので、僕はプレイヤー、コンポーザー、
アレンジャー、プロデューサーではありますが、決してクラフト関係の
知識もないしメンテナンスも出来ません。でも逆にそこは僕の活動をアシスト
してくれる方にお願いし、逆にそのアシストしてくれる方のお世話を僕が
させていただくというのがお互いに良いのかなと思っているんですね。

また、プロのギタリストは弾きやすい弾きにくいの差はあれど、どんな
ギターでも弾きこなします。ベストなセッティングだったらテンポ200で
弾けるフレーズがテンポ180になっちゃうかもしれませんが、それは
大した問題じゃないですよね?(笑)それよりはテンポ120の普通のテンポで
(テンポ120が普通かどうかはわかりませんが)しっかりと弾けると
いうことが仕事には大事ですので、結局の所「なんだ、このギター弾きにくいな」
とぼやきながら結局適当に弾いてしまうというのが現実的だと思います。
ですから、練習のしやすいギターでベーシックな技術を磨くのが大切だと
思いますよ!がんばって下さい!

[前のページ]  [メニュー]  [次のページ]