Q&A


  ■一度ものにした技なのにある日突然できなくなる事はあるでしょうか・・・
質問:どうもです。今回はたくさん質問があります。

・ディストーションのノイズが大きい
・ライトハンドタッピングの音がたまにふにゃっとなる。
・スイープの音がつぶれてしまう。
・メタル系のドンシャリで録音したときの波形の凹凸が激しすぎて
 最終的な録音レベルが小さくなってしまう。

実は近いうちにライブをするのです。
オケを流してひたすらギターを弾くというスタイルです。
始終ギターの音を前面に出してソロを引き続けるというのに
ノイズが大きく、もはやゲートのスレッショルドもお手上げです。
これではノイズライブになってしまいます。
ライトハンドについては実は最近になってから発生した問題なのです。
一度ものにした技なのにある日突然できなくなるなんてあるの
でしょうか・・・・スイープは最近になって少しずつできるように
なってきたのですがまだつぶれてしまう感じです。ちなみに人差し指を
バレーして反り返らせてのスイープです。
メタル系のドンシャリはSEに使うのですがオケと同じ音源に録音して
PAに渡すのです。SEが小さい音で突然オケが大きくなるかSEが
普通の音量でオケになってスピーカーが壊れるようなボリュームに
なるかのどちらかになってしまうと思われます。ドンシャリギターの
とくにミュートのサウンドのときに音圧が高くなるようです。
最後にリラックスということについてなのですが最近ぴくを握る力は
抜けてきているのがわかるようになりました。
気持ち的には右手はピックの行き先を導くだけという感じでしょうか?
左手については弦に触ってるだけというイメージでしょうか?
だとするとまだまだ力が入っている感触です。どういう風に考えて
練習していけば左手のリラックスの境地にたどり着けるのでしょうか?
よろしくお願いします。(from あんちゃんさん)

回答:あんちゃんさん、ドモです!
バンド活動頑張っておられるようですね〜〜(^^)

さて、質問についてですが、要は「ディストーションサウンドの
コントロールの問題」ですね。まずノイズというものについて理解を
していただきたいのですが、S/N比なんて言葉がありますが、
これはなんなのか、と申しますとですね、
ノイズっていうものは多かれ少なかれ発生してしまうものなんですよ。
ただし、ノイズの音量よりも、「実音の音量」がはるかに大きければ
トータルとして、実音しか聞こえないというものなのです。
つまり、演奏というものは、特にディストーションギターの演奏
というものは、実音>ノイズで演奏するテクニックが必要になります。
スウィープでもライトハンドでも一緒です。歪んでいるギターには
ノイズを出さないようにする工夫が必要です。

基本的な概念としては、「右手と左手が完全にシンクロ」していれば
ノイズは出ません。また「不要弦が鳴らなければ」ノイズは出ません。
スウィープについてはシンクロ感覚が重要ですし、ライトハンド
タッピングについては不要弦のミュートが重要です。
解決方法は、ありません。本に書いてあるとおりにやっても無理です。
何故ならば、実際の演奏の場では人間は「緊張したり」「機材トラブル」
があったり、様々な事が置きます。そういう時というのは
「普段から長い年月をかけて毎日積み重ねてきた事」しか出来ないもの
なのです。人間って悲しいですよね。

で、1度物にした技がまた出来なくなることがあるかどうかについては、
「■どのようにして自分の満足する音を作り出せばよいのでしょうか?」
の回答も一緒に読んでいただきたいですが、当然人間ですから衰えは
ありますし、練習をしなければ速攻で下手くそになりますよ。
これも悲しい現実です。弾けなくなったらまた最初からやり直すしか
ないですよね。しかも、スウィープとかライトハンドってギターの
フレーズとしては「無くても良い物」なので、一般的に演奏が難しいです。
だから、練習しなければ即下手になると思いますよ。
なので毎日毎日繰り返して練習する、そのうちに無意識にでも演奏が
出来るようになりますが、場合によってはまた出来なくなることも
あるでしょう。その時に自分に問い掛けてください。「それでも自分は
スウィープが出来るようになりたいのか?」それでも出来るように
なりたいなら練習するしかありませんよね。

>気持ち的には右手はピックの行き先を導くだけという感じでしょうか?
>左手については弦に触ってるだけというイメージでしょうか?
>だとするとまだまだ力が入っている感触です。どういう風に考えて
>練習していけば左手のリラックスの境地にたどり着けるのでしょうか?

考えて練習しても駄目です。繰り返すことです。繰り返さないと意味が
ありません。人間は緊張したりトラブルが起きる場では「普段からやっている
事」しか出来ません。とにかく考える前に練習する。時間をかけて練習
すれば、「ふと気が付いたらリラックスできるようになっていた」
これでしょう。また、ギターソロは「左手だけでも鳴らす、また左手で
リズムを取る」くらいの感覚が必要だと僕は思います。右手については
「音色」を決定する要素なので、どういう音色を出したいかによって
右手のピッキングのやり方は変わります。右手はピックの行き先を導くだけ、
という場合は、管楽器のような流れるようなフレーズを弾く時には
有効ですが、ギターらしいワイルドなフレーズの時にはあまり良い結果に
ならないでしょう。そこは使い分けてみてください。では!!

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