Q&A


  ■どのようにして自分の満足する音を作り出せばよいのでしょうか?
質問:こんにちわ。。FUMIです、今イギリスで音楽の勉強やっています
質問なのですが、自分はギターをメインの楽器としてやっている
のですが・・・何度聴いても自分で納得のいく音がでないのです。。。
昔はテクニックに走っていたのですが最近は音のすばらしさに
きずきました。ギターを五年やっているのですが・・・
練習も一日五時間くらいはしています・・・今の自分の悩みは
何回聞いても自分の音がよくないのです、プロの音じゃないって
いうのですかね・・・同じ位にギターを始めた友達がいるのですが
・・・彼の音は聞いててすごいいい音がします、いってみれば
プロの音ですかね・・自分はそのようなおとが出したいのですが
このようなことは教材にはかいてありません・・
後ひとつ音楽やっているといろいろなギタリストのプレーを
聞くのですが・やっぱりすごいとおもうのは音なんですよね。。
たとえばすごいテクニックをもっていても音がすごくなきゃあ
今はすごいとおもいません。。でも簡単なコード進行をしてても
音がすごいかったらすごいっておもいます・・どのようにして時
自分の満足する音を作り出せばよいのでしょうか?
それとも自分の練習時間がたりないのでしょうか。
(from FUMIさん)

回答:はじめまして、FUMIさん。僕のサイトへようこそ。
実はFUMIさんとは他人の気がしません。
なぜなら、僕の名前は「フミヨシ」というからです。(笑)
よろしくお願いします。m(_ _)m

さて、ご質問のお返事ですが、僕のQ&Aの
「■美しい音とは? 」と、
「■バラバラなバンドの音をまとめたいのですが・・・」を
合わせて読んでいただきたいのですが、
そこに書ききれていないこともありますんで、ご説明します。

>昔はテクニックに走っていたのですが最近は
>音のすばらしさにきずきました。
>たとえばすごいテクニックをもっていても
>音がすごくなきゃあ今はすごいとおもいません。。

これは、誤解だと僕は思います。良いサウンドを出すには
「テクニック」が必要だと考えます。テクニックが無い人には
良い音は出せません。それは指が速く動くとか遅いとかそういう
次元ではないテクニックです。良い音色を出すプレイヤーは
必ずテクニックを持ち合わせています。
で、そのテクニックについてですが、多くの部分は「耳」に
依存します。つまり、耳が「こういう音が出したい!」という
ものを求めれば、自然と自分の体の使い方がその音に近く
なっていき、そしていつかそのサウンドに到達すると考えます。
つまり、人間はイメージしていないものは具体化するのは
難しいと僕は考えるのです。真っ白なキャンパスに絵を描くと
して、適当に書いて良い絵が描けるとは僕は思いません。
やはり「こういう絵を描こう!」と意識をして、その意識を
具体化すべく考えていく訳です。音であれば、自分の出したい
音というものを明確に頭で描く事が重要だと思います。
ここについては音感も関わる要因だと僕は考えます。

で、その求める音を引き出す為に「演奏フォーム」や「奏法」
というものがあるわけです。また、「その音楽ジャンル独特の
表現」というものも音色に必要な要素です。例えば、どんなに
ギターを歪ませたとしても、ヘヴィーメタルのグルーブを
解っていない人の演奏からはアグレッシブさが感じられません。
こういう事も音色=求める音には必要になります。また、メタル
であれば、ガッツのある太い音が必要ですが、勘違いしては
いけないのは、「太い弦を張って力を込めてピッキングすれば
太い音になる」訳では無いということです。メタルだけではなく、
ジャズにはジャズの表現があるし、クラシックにはクラシックの
表現があります。つまり、音楽ジャンル独特の技法というものも
「音」とは別の概念として、求める音に近づく為には存在すると
僕は考えます。


>同じ位にギターを始めた友達がいるのですが
>・・・彼の音は聞いててすごいいい音がします、

ギターという楽器は自転車に乗るようなものだと僕は考えます。
初めて自転車に乗れた時の事を思い出してください。
最初はみんな3輪の補助輪をつけます。しかし、すぐに3輪を
はずして乗れる人もいれば、何度も何度も練習しないと3輪が
はずれない、仮に一瞬3輪がはずれたとしても、また3輪を
つける羽目になってしまう・・・そういうことを誰しも経験
したんではないでしょうか。ただし、一つだけ明確な事があって、
「今は3輪をつけていない、恐らく二度と3輪時代に戻ることは無い」
ということなんです。ギターという楽器も同じだと考えます。
いきなり良い音を出せる人もいるでしょうし、何度練習しても
良い音が出せない人もいます。但し、きちんと時間をかけて練習すると
「振り返ってみると、あぁそんな悩みもあったなぁ」という程度の
ものなのです。ですから、友達の事はあまり気にしなくて良いと
僕は思います。


>ギターを五年やっているのですが・・・
>練習も一日五時間くらいはしています・・・
>それとも自分の練習時間がたりないのでしょうか。

そうですね、確かに足りないのかもしれません。必要な練習時間は
上述の通り、人によって異なります。また求める方向性によって
練習の内容も変わるでしょう。例えば自転車でも「普通に乗って
目的地に辿り着く事が目的の人」と、「ウイリーをしたい人」と、
「スピードを出したい人」では、練習の内容が違うでしょうから。
FUMIさんの求める領域に辿り着くには練習時間が足りないのかも
しれませんね。練習にきっと終わりは無いです。いくら練習しても
一年間もサボってれば当然テクニックは落ちます。自転車であれば
「普通に乗ること」はいつまででも出来るでしょうが、例えば
「高速で運転すること」を目的とするならば練習しなければ
実力を維持出来ないでしょう。
あまり、練習時間だけを問題にするのではなく、人生を賭けて
楽器に取り組んでいく、という長いスタンスで良いんではないでしょうか。
ギターの練習ってその位崇高なものだと思います。


>自分はそのようなおとが出したいのですが
>このようなことは教材にはかいてありません・・

実は、僕は今FUMIさんにも納得してもらえるような教材を作ろうと
一生懸命頑張って作っています。いつ公開できるかはまだわかりませんが、
近い将来必ず発表します。なので、同じ「フミ」同士、
今後も僕の活動をチェックしていてくださいね!よろしくお願いします!!

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