Q&A
質問:加茂さん、こんにちは!
いつもムービー等参考にさせてもらっています。
さて、質問です。僕はポール・ギルバートも好
きなギタリストの一人なのですが彼はフィンガリングを
鍛えるためピアノのための曲をギターで弾くと言って
いました。そこで僕もInvention For Harpsichord No.8(BWV779)
というバッハの曲を練習しています。
この練習は効果はありますか?(from 布・弁天巧斗)
回答:布・弁天巧斗さん、こんにちは。
あのぅ、このハンドルはなんて読むのでしょうか?
まさか、「ぬの・べってんこーと」でしょうか。
うーん、謎ですね。(^^;
僕のムービーを見てくださってありがとうございます。m(_ _)m
さて、バッハのInvention For Harpsichord No.8(BWV779)が
効果がある練習かどうか、ということに関してですが、
勿論、ある一定の練習には効果があると思いますよ。
通常、クラシックの曲はピッキングやフィンガリングがギター的な
動きをしませんので、普段使っていない神経を開発する、という
意味において有効な練習方法だと思います。
また、ハードロックのギターソロを弾いたりする場合にも
バッハ的なフレーズは結構頻繁に登場しますので良いんでは
ないでしょうか。
ただ、問題なのがですね、繰り返しますが
通常、クラシックの曲はピッキングやフィンガリングがギター的な
動きをしませんとさっき僕は言いましたが、ということはですね、
「ギター的な動き」というものを理解している方が基本的には
この練習をやらないとあんまり意味が無いんですよ。
どんな楽器にも「その楽器が最も”らしさ”を発揮出来る音の動き、
奏法」というのがあります。基本的に楽器のマスターの仕方としては
まずギターなら「ギターらしい奏法」というものをマスターした
うえで、「ギターらしくない奏法」をマスターすると良いんじゃないか
と僕は思うんですよ。ギタリストとして活動していれば、
ギターらしくない奏法を弾く機会よりもギターらしい奏法を弾く機会
の方が頻度として圧倒的に多い訳です。
なので、練習という意味においては「ギターらしい奏法」というもの
も練習メニューに加えても良いんでは無いでしょうか。
ちなみに、僕は「ギターらしさ→エレキとアコギが両方弾ける事、
サイド・ギター(伴奏)が弾ける事、ブルースの歌いまわしが弾ける事」
と基本的に考えています。ポールギルバートはギターらしいフレージングも
素晴らしいですよね。是非こちらも練習メニューに取り入れて
見てください。そうすることで、バッハの練習もより効果的になると
思いますよ。では!!
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