質問：加茂さん、バッハの曲の質問についての御回答、どうもありがとう
ございました！！お忙しいのに対応の早さには頭が上がりません。
ちなみにどうでもいいですがハンドルの読み方はヌノ・ベンテンコウトです（笑
そこで！今回はそのヌーノに関する質問です。加茂さんはEXTREMEの
HE-MAN WOMAN HATERという曲をご存知ですか？僕は今その曲をコピーしています。
この曲はディレイ・トリックを使っていると良く聞くのですが、ヌーノは
ライヴではフルピッキングで弾いています。この曲には手の小さい僕には
とてもじゃないけど無理なストレッチが出てきます。１３〜２１フレットとかは
何とかいけるんですが３〜９フレットとなるとさすがに左手の筋が
切れそうです。（泣　そこでストレッチフレーズになれるにはやはり
ゆっくりとしたフレーズから鍛えたほうがいいのでしょうか。
そして左手の指をより分離させる練習法を教えていただきたいです。
ちなみに分離度はテンポ180くらいで６弦〜１弦の５フレット〜８フレットを
クロマチックで上昇、下降できる程度です。
御回答、よろしくお願いします。m(_ _)m (from 布・弁天巧斗さん)

回答：ヌノ・ベンテンコウトさん、ドモ！やっとハンドル名の疑問が解決しました！
EXTREMEのHE-MAN WOMAN HATERですね。この曲はヌーノのレコーディング
した曲の中でも最も難しい部類のものではないでしょうか。ちなみに
僕のレッスンでは、この曲のバッキングを試験に出します。

ストレッチフレーズについてですが、僕の意見としましては、ヌーノが
手が小さいのに開くとか、ポールが手がでかい、とかそういう問題では
無く、トータルに見て海外のギタリストよりも日本のギタリストは指が
小さいわけですよ。それをですね、彼らと全く同じに弾けないという所で
悩むのは、僕の好きなK-1で言うと、アーネストホーストが（引退して
しまいましたが）曙の持ち技が出来ないと悩むようなものなのです。
（曙は相撲は凄かったですが）日本人はホーストを目指すべきではないでしょうか。

１弦の１３〜２１フレットをハンマリングできれば、Fの音とC#の音を
すばやく弾けます。しかしですね、それ以上にピッキングを鍛えれば
２弦の１８フレットにもFがあるわけじゃないですか。１弦〜２弦を
速いピッキングで弾けば良い問題だと思いますよ。
リッチーコッツェンだって、Mr.Bigに入ったときに、ポールのフレーズを
自分の弾き方で見事に弾いたじゃないですか。そういう解釈が必要なんじゃ
ないかと思うのです。勿論、完全にコピーしたい気持ちもわかりますが、
それは「音として完全コピーする」という事でも良いんじゃないですかね。
フレーズ自体がギターらしいフレーズというよりはギターらしくない特殊な
フレーズなわけですし。ギターらしいフレーズであれば、弾き方も含めて
完全コピーしたい所ですけどね。

ストレッチフレーズについての攻略法は無く、ギター教本に載っている事を
そのまま実行しても「弾けないものは弾けない、指が届かないものは届かない」
のであります。フルピッキングフレーズとストレッチフレーズには限界が
あると僕は思います。その限界を知る意味でもゆっくりから練習を始めるのが
僕は良いと思います。HE-MAN WOMAN HATERで言えば、イントロのソロではなく、
間奏のソロありますよね？これは結構ストレッチの勉強になるのでは
ないでしょうか。あと、エディーも結構ストレッチきついですよね。

５フレット〜８フレットのクロマチックに関して言うと、僕のレッスンの
やり方は、5→6→7→8　と弾くだけではなく、5→7→6→8と弾いたり、
5→8→7→6と弾いたりします。また、右手でフルピッキングしないで、
左手のハンマリングプリングだけで弾くのも良いでしょう。また、最後に
アコースティックギターで弾くのが良いと思います。僕の基本的な考え方は
エレキもアコギも両方弾けるのが望ましいというものです。ですから
極力アコギでトレーニングするのも左手の強化に役立ちます。
研究してみてください！

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