Q&A


  ■ギターの価値=ギターの値段??
質問:どうもです。前回はDTMについてのアドバイス、大変参考になりました。
さてさて、最近シングルコイルのピックアップのちょこっとだけドライブした音で
カリカリとリードしたりするのにはまっています。
我が家のストラトはちょっとガリッとした感じで友人がテレキャスを使って
その辺りをマイルドな感じで弾いていたのを思い出し早速楽器店に足を運んで
聞いてみたところ「う〜〜ん・・・自分の耳で確かめてください。」と一瞬で
セッティング完了!手に取ったテレキャスはヒストリーの20万もするやつでした。
我が家においてあるのと同じアンプと同じマルチをお願いして早速試奏したところ
音は綺麗でしつこくなくて一つ一つの音がしっかりしていてという具合にそれは
それはいいものでした。
が・・・・値段が値段なので5万円前後のものを買うつもりで試奏したところ
まず耳に付いたのがノイズ・・・。び〜〜〜〜〜〜とか申していました。
歪も付けてないのに・・・・
カッティングしてみるとべちょぁっ!という音に・・・
つくづく思いました。価値=値段というのは本当なのかもしれないと・・・。
加茂さんはスタジオミュージシャンとして活動される上でいろんな形のギターを
弾いていらっしゃるとのこと・・・。中にはそういった当たりハズレは必ずしも
あることだと思います。
最終的に好みといってしまえばそれまでなのでしょうけども本当のギターの
魅力というのを追求していくうちにどうしても値段が高いものになっていって
しまうのは必然なのでしょうか・・・?
抽象的な話になってしまいどうにもといったところですが如何なものでしょうか?
しばらくは我が家のDTM設備強化を進めていくので楽器にはなかなか手が
回らないのですが今後楽器選びをする上で大いに参考にしたいと思いますので
是非とも楽器の賢い選び方をご伝授いただけたらと思います。
PS→DTM、予定ではちゃんとしたPCにSD90みたいにMIDI音源で
ありながらオーディオインターフェースも勤め上げる音源。加えてYAMAHAの
モチーフとかローランドのFANTOMも搭載し、生音はしばらくローランドの
ME50(マルチエフェクター)でまかなって最終的にLINE6のPODなんて
のも考えています。実現には10年ぐらいかかりそうですね。10年後には
きっとここにある名前全部骨董品ですね。泣(from あんちゃんさん)

回答:どもです!あんちゃんさん!夏休みは如何お過ごしですか?
僕は夏バテになり、体の動作が停止しかけています。パワフルな肉体が
欲しいものです。(^^;

さて、楽器の値段なんですが、クラシック音楽に目を傾けてみると、
一瞬にして結論が解ってしまうのですが、(今後も困ったときは
クラシック音楽を考えてみると良いと思います。色々な意見が飛び交う
でしょうが、自分はクラシックから音楽を学んでいるので、やっぱり
音楽の基本的理念等はクラシックにあり、だと思っちゃいますね。)

高い楽器の方が魅力的なのは必然ですね。
結論から言うと、やはり可能であれば高い楽器を買いたい&使いたいと
僕は思います。

スタインウェイというピアノがありますが、この音たるや
もうどんなにソフトシンセが凄くても、この音は出せないのです。
レコーディングで使わせていただきましたが(僕自身は弾いてませんよ)、
腰が抜けるかと思いました。
本物は本物であり、それ以外の何物でもないので、この時ばかりは
シュミレーション等という言葉は霞んでしまいます。
当然、値段は\10,000,000以上します。

バイオリンもそうですし、勿論ギターもそうです。
良いギターは値段が高いです。特に、アコースティックギターに
関しては値段がそのままダイレクトにサウンドに直結します。
あと、値段が高い楽器は弾きやすいです。これも大事な要素ですね。

しかし、忘れてはならないことがあって、これもクラシックの
厳しい先生等に教わるとガンガン言われることですが、
弟子:「先生、あの、〜〜〜っていう楽器を買おうと思っているのですが・・」
師匠:「バカモン!お前にはまだ早い!!」
弟子:「す、すみません・・・」

っと一蹴されます。(^^;

この師匠の発言を理論的に解釈するとですね、
その楽器の性能を十二分に引き出す「楽器固有の奏法」と「音楽性」
が備わって、初めてその楽器を手にする権利を有する、というか
そういう音楽の歴史の重さというのをこういう大御所の方は言って
らっしゃるのだと僕は解釈します。(とはいえ、言われる人は
たまったもんじゃないですよね。(笑)でもまぁクラシックやる
なら仕方がない事です。)

当然、前述のスタインウェイですが、僕の未熟なピアノ演奏では
良い音が出るわけも無いのです。ですから、ピアニストにギャラを
お支払いして弾いていただく、というのが正しい流れなのです。

ギターに関しては幸い、ピアノよりも値段がかなり安いので
高級なギターといってもよっぽどの品でなければ100万円以下で買えます。
経験的に、20万円以上のギターは良い音がして、演奏もしやすいです。
(勿論、安い値段でも良い音がして演奏しやすいギターもあります。)
しかし、これも奏法の問題が大きくて、左手に力が入っている人の
ギターはフレットがかなり削れてしまうんですね。僕もアマチュア
の頃はフレットが良く削れてしまっていました。プロになってから
ようやく最近はフレットの削れを心配しなくても良くなってきました。
何十万円も出して買うギターがフレットが削れて、弦もサビサビじゃ
ギターが可哀想ですよね、正直言って。僕もアマチュアの頃は
随分と楽器に失礼な事ばかりしていたと反省しています。
両手に力が入って演奏をすれば音程も悪くなりますし、いくら良い楽器を
使ってチューニング合わせて弾いても、力が入っていれば音程も
合いづらいですから、悲惨なサウンドしか出ないですよ。

ですから、自分の楽器の奏法の熟練度に応じて、また音楽性の
発展に応じて楽器を段々と値段の高いものに変えて行く、というのが
良い買い物の仕方ではないでしょうか。

参考までに!

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