Q&A


  ■左手の小指について
質問:はじめまして。左手についてなのですが、フレーズを弾くときに小指が
ピーンと立ってしまうのです。握りこみスタイルのときにこの症状が顕著に
現れます。単に小指が弱く、独立できていないのか、それともフォームが悪い
のでしょうか。これだと見栄えも非常に悪いし、指にも何か悪影響があり
そうです・・・ご教授願います。(from アッバースさん)

回答:アッバースさん、はじめまして!なにげにお名前が発音しずらいですね、
「アッバース」と4回連続で発音したらどもってしまいました。(^^;
ラジオパーソナリティーとしては反省しないといけませんね。

基本的にギターのフィンガリングに対する僕の考え方は、全ての指を
「いつでも使用可能な状態にしておく」というものです。
特にセッションでのコードワークや、アドリブソロ等ではその場になってみないと
どういうフィンガリングをするかが予測できないところがあるものですから、
小指もその他の指も、いつでも使えるようにしておくのが望ましいです。

そのためには、指が極力「丸い状態」になっていると良いんですよ。
指がピーンと立ってしまうと、瞬間的に指を動かそうと思ったときに
どうしても俊敏さにかけてしまう状態になってしまうと思います。
指の関節がやや丸みをおびて、力が抜けている状態を作れるととても
良いと思います。ピーンと立ってしまうのは小指周辺に力が入ってしまっている
可能性が非常に高いと思います。

小指のフィンガリングについて、僕が影響を受けたギタリストは
ロベン・フォードです。ロベン・フォードのフィンガリングは
小指を使用しない時は、薬指の上に小指を置くようにしてプレイされています。
このフォームだと薬指でチョーキングする時にも小指がリラックスしている
ので、薬指でチョーキングしながら小指で他の弦を押さえてハーモニーを作る
ハーモナイズ・チョーキングのようなプレイもアドリブですぐ繰り出す事が
出来ます。ロベン・フォードのフィンガリングについては教則ビデオが沢山
出ていると思うので、是非参考にしてみて下さい。ジャズブルースの演奏が
特に素晴らしいですよ。

また、練習の段階では力の抜き方を覚えるために、ストレッチフィンガリングに
トライしてみるのも良いと思います。普段はチョーキングを多用したブルース演奏が
メインでも、普段使わない指の動きを練習することによって、神経が鍛えられて
握りこみスタイルのブルースプレイにもキレが出てくると思います。
もしよろしければ、僕のサイトの「ギター研究」のコーナーにある、
”リッチーコッツェン風ノン・ピッキングレガートフレーズ”にトライしてみて下さい。
特に3小節目は鬼門だと思います。小指の脱力にも役に立つと思いますよ。

あとは、add9コードのようなストレッチ・コードを弾いたりするのも有効です。
沢山トレーニングして左手の小指を鍛えてください!!

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