Q&A


  ■モードって何ですか?
質問:こんにちは。衛星第一の番組見ました。加茂さんの曲が流れて
いましたね。加茂さんすごい!!そして、野茂選手も。
僕も、スポーツ番組でかかる音楽を作ってみたいなーと思いました。
 率直に聞きたいのですが、モードって何ですか?漠然とした質問
ですみませんが、教えてください。
(from サッカー&格闘技大好きメロディック?ギターキッズさん)

回答:サッ格メロキッズ好きさん!どうもです!
野茂さんは凄いピッチャーですよ。あの職人的なオーラが
僕は大好きですね。野茂さんの番組で僕の曲がかかるなんて
とても光栄です。今度は格闘技の入場シーンの曲を書いてみたい
と思ってます!

モードについてなんですが、モードというのはコードと比較しながら
考えていくと良いでしょう。なんか名前も似てるじゃないですか(笑)
基本的に、僕達の周りで良く流れている曲の多くは、メジャーか
マイナーか(明暗や調性)がはっきりしています。楽器がそばにあれば、
曲のKeyに合わせてメジャースケールを弾けばなんとなく曲にあった
ようなものが弾けます。マイナースケールは3種類ありますが、
マイナースケールもメジャースケールと同様の考え方が出来ます。
オリジナル曲を作ろうと思うときには、明るい曲であれば、
メジャースケールから生成されるダイアトニック・コードを軸に
しながらコード進行を作っていきます。その逆にダイアトニック
コードで作ったコード進行の上でメジャースケールを使って
アドリブをとったりすることもあります。

このメジャーとマイナーの理論を使えば殆どの曲は分析可能なわけ
なんですが、この事が逆に音楽家の創造意欲を減退させるわけなんです。
このKeyのはっきりとした世界から逸脱したい!メジャーだか
マイナーだか良くわからない音楽を作りたい!という欲求は当然の
如く出てくるわけなんですよ。Major/Minorの調性→重力?から
逸脱して宇宙空間に飛び出したようなサウンドが作りたい、という
欲求でしょうか。脱サラしたい会社員の気持ちでしょうか。とりあえず
気分的にはわかりましたよね?(笑)

なので、モードにはMajor/Minorの概念やコード進行の概念はありません。
あくまでもモードの「色彩」を重視します。例えばミクソリディアンモード
はメジャースケールの7番目を半音下げて作るんですが、このモードは
都会的なブルースの色彩があると僕は思います。他にもいろいろなモード
があって、それぞれ独自の色彩を持っています。ここで重要になるのが
「歌いまわし」なんですよ。ただ、モードの音を弾いてもカッコ良く
ならないんです。何故かというと、モードは、メジャースケールか
マイナースケールの音を並べ替えて作る場合が多いんですね。
例えば、Gミクソリディアンモードは、Gメジャースケールの7度を半音
下げたものなんですが、同時にCメジャースケールを5度の音から並べ替えた
ものでもあるんです。(G A B C D E Fですから。)
なので、Gミクソリディアンを弾く時に、G〜A〜B〜C〜D〜E〜F〜Gって
弾いても、あんまり意味が無いんです。だってCメジャースケールの
節回しでも、こういうフレーズって良くあるじゃないですか。

節回しのコツとしては、モードに内在するメジャースケールっぽく
聞こえないように(GミクソリディアンはCメジャースケールを内包します)、
弾くということですね。僕が良くやるのは、音を4度または6度飛ばしに
して弾くフレーズです。こうするとかなりアバンギャルドなサウンドに
なります。是非試してみてください!

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