Q&A
質問:僕は音楽の専門学校に通ってるのですが、授業で初見の
授業があります(tab譜なし)。それがなかなかうまくできません
先生には初見は数をこなすのが一番と言われるんですが中々うまく
いきません。和音なんて出てきたらさっぱりです。是非初見の
コツを教えてください。(from モンクさん)
回答:始めまして、モンクさん!
初見は確かに数をこなすのが一番、と言われますが、その理由は
初見も「典型的なパターン」というのがあるのですよ。
なので、パターン認識を多く積んでいると過去に学習したパターンに
近いフレーズが出てくると、身体が勝手に反応して弾けるようになる、
という事なのだと思います。
和音の初見においてレベルが高いのはやっぱりクラシック・ギター
だと僕は考えます。クラシック・ギターの譜面にはTab譜の無いもの
が多いと思いますが、クラシック・ギターの和音は場合によっては
ストレッチ・コードを含むもの等、難易度の高いものが多いです。
僕はクラシック・ギターの訓練をたまにしていますが、やっぱり
難しいですね〜〜。ジャズ・ギターにも確かに初見はありますが、
殆どが「テーマ・メロディーの初見」と「コード・ネームの初見」
だと思われますので、一番イイのはクラシック・ギターを練習して
みる、というのは有効だと思いますよ。
話はちょっと余談ですが、最近のスタジオ・レコーディングで
和音の初見はあまり見ないですね。逆に最近良く見かけるのは、
「コードネームとリズムのキメ」だけが指定されていて、
フレーズについては「ギタリストの個性を生かして考えてくれ」と
オーダーされるものが多いかナ、という気がしています。
今の時代、典型的フレージングというのは何も人間がやらなくても
コンピューターのフレーズ等でも山のようにデータベースが
ありますから、これからのスタジオ・シーンに求められるのは
初見よりも「斬新な発想」かもしれませんね。要はフレーズを
「思いつくか、思いつかないか」という問題です。
CM7とFM7の単純なコードの繰り返しで、カッコいいソロを弾いて、
とオーダーされた時に、自分らしさを発揮した若さ溢れる個性的な
フレージングが出来るか・・・ここがこれからの若手スタジオ
ミュージシャンに求められるものなのかな、と僕は思っています。
若手に弾けるテクニックは基本的にベテランは弾けないはずが
ありませんからね。テクニックじゃやっぱし適いませんよ。
しかも、スタジオの仕事なんてそうそうあるもんじゃありません。
そんな中でレコーディングミュージシャンとして生きていくには
初見演奏も大切ですが、やっぱり基本テクニックを大切にしながらも
個性的な、突き抜けたアプローチしかないんじゃないかと僕は思います。
よろしければ参考にして下さい!!
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