Q&A


  ■高速ダウンピッキングとピッキングハーモニクス
質問:はじめまして、Metallicaばりの高速ダウンピッキング(ミュートも
含む)ができるようになりたいのですが、いくら練習してもテンポ180位
までしかできるようになりません。なにかいい練習方法はありませんか、
またどのくらいのテンポで弾けるようになるのが理想ですか。
次に、いろいろな教則本をよむと、ピックは深く持ってはダメだとかいて
ありますが、ピッキングハーモニクスを含むソロを弾くときはどのように
ピックを持てばいいのでしょうか。(from 大学4年生さん)

回答:大学4年生さん、こんにちは!!
高速ダウンピッキングは、僕がアマチュアプレーヤーの頃に
「最も苦手とした技術」の一つです。これはとても難易度の高い
テクニックであると言えます。

<Metallicaばりの高速ダウンピッキング(ミュートも含む)>
をもう少し一般論に置き換えますと、
「テンポ180で、8分音符を全てダウンピッキングで弾く方法」
という話と同値になります。

これをマスターするにはたった一つしか方法がありません。
ゆっくりから段々早くしていき、テンポは1ずつあげていく。
さらに、焦らず半年でも一年でも時間をかけて時間をかけて
自分の腕と指の神経を高速化した動きに馴らしていくしか方法は
ありません。また、絶対に力を入れて弾いてはいけません。
力を入れると、メタリカのようなバンドは曲の分数が長いので、
長い時間弾き続けることができません。「力を抜きながら弾く」
意識をモノにする必要があります。

が、そんな事言っても簡単に出来るわけもないので、
練習メニューを2つ紹介します。

まず、一つは「テンポ180で、8分音符を全てダウンピッキング
で弾けるならば、テンポ180で、16分音符をオルタネイト・
ピッキングで理論的には弾けるはずである」ということです。

メタリカ等もそうですが、そういう全て8分音符をダウンピッキング
だけで演奏する楽曲の多くはソロになると16分音符が登場すること
が多いと思います。ず〜〜っとダウンばっかりやっていると、ピックの
角度も極端に下向きになりがちで、アップピッキングをするときに
ピックが引っかかったりしがちです。すると、仮にダウンピッキングだけ
なら弾けても、リードギターが弾けなかったりしますので、
連続ダウンピッキングをやった後は、オルタネイトピッキングで
クールダウンする、等の練習も必要になります。

で、一瞬だけ弾ける、という事ではなく「持続して安定して弾ける」と
いうことを大事にしてください。オルタネイトピッキングをやるときも
同じ弦だけ弾くのではなく、弦移動して弾けるか、等のチェックも必要です。

2つめの練習方法は、8分音符の4拍目の8分裏(8個目の8分音符)を、
そこだけ16分のオルタネイトにして弾いてみる、というやり方です。
メタリカだと、僕が知ってる範囲だと「ブラッケンド」、「スルー・ザ・ネバー」
「マスター・オブ・パペッツ」とかはそういうフレーズがありますよね?
そういうフレーズを積極的にコピーすることです。
簡単な例だとディープパープルの「ハイウェイ・スター」とかもその手の
フレーズがあり、しかもソロは16分のオルタネイトだったりするので、
まずはその辺りの曲からチェックしていくというのも手です。

で、テンポなんですが、これはご自分の弾きたいテンポまであげることが
出来るように練習なさった方が良いと思いますよ。連続ダウンピッキングは
特殊な奏法の部類に入りますので、「このテンポで弾けなければならない」
というような類のテクニックではありませんから、プロアマチュアを問わず、
早い人は早いし、遅い人は遅い、という風に千差万別です。ちなみに
僕自身の話をすると、テンポ200を目標に練習をしました。

次にピッキングハーモニクスについてですが、僕は「通常時はピックを
深く持たずに、ハーモニクスの時だけピックの持ち方を変えて演奏する」
ようにしています。1弦や2弦でピッキングハーモニクスが出せるように
練習するととても効果的な練習になると思いますよ。ラリーカールトンの
「ROOM335」を完全コピーすると良い練習になると思います。
ジョージ・リンチとかも上手いですよね〜。以上、僕の演奏方法でした!
時間がかかるテクニックですが、じっくりと頑張ってくださいね!!

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