Q&A


  ■半音下げチューニング時のコード表記について教えて下さい。
質問:現在、エクストリームのデカダンス・ダンスをコピーしているのですが、
疑問に思ったことがあるので質問させていただきたいと思います。
スコアを見る限り調合やコードからキーは最初Amで、三弦4フレットB音を
ピッキングハーモニクス→AのパワーコードのあたりでキーがAに変わるのかと
思ったのですが、この曲、全弦半音下げとかいてあるのです。
半音下がっているということは、Aのパワーコードは実音でA♭のパワーコードに
なり結果、A♭のパワーコードで曲が始まりキーがA♭になったり
するのでしょうか?あと、半音下がっているときの
5弦0フレ4弦2フレ3弦2フレのパワーコードをA♭ではなくAと
表記するのでしょうか?教えてください
P.S.
速引きがうまくなる理由かいました、こんなすばらしい教本を
ありがとうございます(from ぶささん)

回答:ぶささん、はじめまして。速弾きがうまくなる理由 ヘタな理由を
読んでいただいて、ありがとうございます。
あの本では、ヌーノ・ベッテンコートの弾き方についても取扱っているので、
お役に立てばと思います。(^^)

さて、ご質問の意図を整理させていただきますと、要するに
「半音下げチューニング時において、コード表記やKeyの指定はどうなるのか?」
ということにつきると思います。

基本的に、出版されているバンド・スコアの場合、曲の始めに「半音下げ」
という指定をした場合、仮に”5弦0フレ4弦2フレ3弦2フレのパワーコード”
を弾いたとしますよね。ピアニスト的感覚だと、それって「A♭」って考えたく
なると思いますが、バンド・スコアには「A」と表記します。これが一般的な
考え方だと思いますので、そのように考えて下さい。
では、キーボーディストとはどのようにやりとりをしていけば良いか?と
言いますと、いくつかのパターンが考えられます。

1・最近のキーボードは「半音下げ」に対応した機能を持っているものがあるので、
キーボードにも半音下げをしてもらう。そうすれば、結局バンドメンバー全員が
Aを弾いている感覚でプレイしても、結果的にA♭の音になる。
(ただし、絶対音感を持っているメンバーがバンド内にいる場合、この方法は
嫌がられることがあります。そこは要注意です。)

2・キーボーディストに、「ベースやギターは半音下げしているから、
キーボード用の譜面だけは半音下にコードネームを書き換えてください」と
お願いする。これも、良くあるパターンだと思います。音楽の仕事の場合は、
このパターンが多いかもしれませんね。

で、1の方法でも2の方法でも言える事なんですが「肝心のギタリスト本人は
そのコードをAと認識して弾いているのか?A♭と認識して弾いているのか?」
ということについてなのですが、これは、そのギタリストが絶対音感を持っている
場合は、A♭を弾いているという認識になっていくと思います。なので、比較的
絶対音感を持っている人は半音下げチューニングは嫌がるのではないか・・・と僕は
思います。ちなみに、僕はあまり半音下げチューニングは好きではありませんが、
絶対嫌なのか?と言われると、まぁ弾けない事はない、という感じではあります。
しかし、アドリブソロの時にいきなり1弦17フレットを1音チョーキング!
とかになったりすると、瞬間的に「Bの音を弾いている・・・???」ん???
いや、半音下げだから、実際はB♭だ・・・みたいな思考が最初はよぎると
思います。(^^; まぁ、少し練習すれば慣れるとは思いますけど・・・。

とはいえ、多くの場合、半音下げの場合は5弦0フレ4弦2フレ3弦2フレの
パワーコードは、「A」と考えるということで良いと思いますよ。ただし、
キーボーディストと一緒にアンサンブルする時は要注意です!!
これは、アコギの「カポ」の場合も同じですね。2カポでCコード押さえても、
バンドに入ったら「Dコード」になりますので、要注意です!!
以上、参考になれば幸いです!!!

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