Q&A
質問:脱力したスナップでのピッキングを平行アングルで行っていると、
すぐにピック先がネック方向にずれていきます。
BPM100前後で6連のトレモロをやっていると、だいたい8小節目ぐらいには
斜めに、16小節目ぐらいにはほとんど横を向きます
(ピックの横腹があたるぐらいまで)
ピックの持ち方は親指の腹で親指に垂直になるようにして、1cm程度
出すように浅くもっています。人差し指の置き方が問題なのでしょうか。
それとも動きの向きがよくないのでしょうか。
このままいくら練習していても力が入るだけのような気がします。
脱力とスナップのコツは何とか掴めつつあるので、ピックのずれない
フォームを身につけるのにずっと試行錯誤しています。
「早弾きがうまくなる理由」は一度全て弾いてみて、現在は最初から
譜例テンポでできるまで1つ1つやろうと努力中です。その最初の6連トレモロの
ところでつまずいてしまっているなさけない状況です。
ご多忙な中とは存じますが、何卒ご教示賜れれば幸甚です。
身勝手な質問で恐縮至極です。(from 中尾さん)
回答:中尾さん、こんにちは。
ピックのずれですか〜、この練習は非常にむかつきますよね。
せっかく良い感じで弾けているのに、ピックがずれてきやがると(失礼)
なんだこの野郎!(ピックに向かって)、もうギター辞めた!みたいな
気分になりませんか?僕はしょっちゅうなってました(笑)
ここも文章で解説するのがとにかく難しいので、そういう意味も含め
春に「速弾きがうまくなる理由 ヘタな理由」の教則DVDをお薦めさせて
いただきます。DVDの撮影はとても大変なのですが(速弾きはなおさら)、
皆さんから「速弾きがうまくなる理由のDVDが欲しい!」と熱い声を
多数いただきましたので、DVDを作ることを決断しました。
で、ピックがずれない「要素」というのを箇条書きしてみます。
なんらかのヒントになれば幸いです。
・平行アングルにはこだわっていない
・だからといって平行アングルをやらないわけではなく、
音色&フレーズの歌い方に応じてアングルは「自然に変わる」
・親指と人差し指で「超軽く」ピックを持っている。
・速弾きをしていても、いつでもカッティング可能。
カッティングが出来ないピッキングだと意味が無い。
・ピックの持ち方はピッキングハーモニクスが入る時の前後の
フレーズで変わる。
・ピックがずれる、というのは現実的に今でもある。
しかし、ずれたとしても演奏中に「演奏を止めずに」
リアルタイムに修正する。
・その修正方法とは親指の屈伸を使ってピックがずれた分を
また元に戻す作業である。映像等を見ると一見「サークル・ピッキング」
をしているように見えるが、「親指の屈伸」でピッキングを
しているのではなく、「ピッキング角度を調整」したり、
「ピックのずれを修正」している。
こんなところでしょうか。ただし、これらは普段意識していません。
こういう要素が組み合わさって実際の演奏に反映されているという
事です。なので、速弾きがうまくなる理由〜のDVDでフルピッキング系の
コーナーも予定していますので、是非チェックしてもらえればと思います。
参考になれば幸いです!
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