Q&A


  ■加茂さんは自宅でどういった環境で練習をしているのでしょうか?
質問:以前に質問をしたchekin(読みはチェキンです)と申します。
丁寧なお返事、ありがとうございました。
ご多忙かと思われますが、また質問をします。
私は最近練習環境について悩んでおります。
自分は協調性が不足しているのでバンドも組まず、一人自宅で
ギターを練習しているのですが、近隣に迷惑が掛からない様、
所有しているアンプ、マルチエフェクターにヘッドホンを
接続して弾いてます。ですが、この二つの機材ヘッドホンを
付けて弾いたら音が悪いんですよ。やっぱりヘタクソでも
気持ちの良い音で練習したいのです。そこで色々と機材関係の
情報を調べてみたのですが、結局何が良いのか判らず終いでした。
そこで加茂さんにお尋ねしたいのですが、加茂さんは自宅で
練習する時はどういった環境で練習をしているのでしょうか?
何かお勧めの機材(アンプetc)やヘッドホン等があったら
教えていただけませんでしょうか?宜しくお願いします。
(from chekinさん)

回答:chekinさん、こんにちは。このハンドル名は、
もしかして、チェット・アトキンスのファンとか?
違ったらごめんなさい。(^^;

さて回答です。正直なところをお話してしまうと、僕の自宅は
ある程度の防音性がありますので、ドラム以外のレコーディングは
可能なのです。なので、実は何の工夫も無く、単純にアンプを
鳴らしている・・・というのが正直な所です。全く期待出来る回答が
返せなくて申し訳ありません。m(_ _)m

しかし、生徒から同様の質問を受けることも結構ありますので
そういう場合にどういう回答をしているか、という参考例で
考えていただければと思います。

「気持ちの良い音」という事については「何が気持ちが良いか」と
言うのは完全に人によって異なるので回答不可能になってしまいますから、
そことはちょっと視点を変えまして・・・

・ディストーションの「ノイズ処理」の練習→これはヘッドホンが
やはり良いと思います。僕は最近のデジタル機材は本当に優れて
いると思うので、自分自身ではこれはちょっと・・・というのは
特に見当たらないですよ。どれも良い仕上がりだと思います。

・右手と左手をコンビネーションさせる練習→
これはアコギに「消音機」をつけるというのが良いと思います。
アコギでスケール練習等をすれば左手のパワーもつきますし、
消音機があれば音も最小限に抑えられます。
さらに小さい音にしたい、という場合は「サイレント・ギター」等が
発売されていますので、そういう楽器を買うのも良いかもしれません。

この2つでかなり練習できるのでは、と思いますがどうですか?
ノイズ処理の項目は深いですよ。例えば、チョーク・ダウンの練習とか。
1弦を1音半チョーキングしていて、チョーク・ダウンした時に
3弦あたりが「ピョン」とか鳴っちゃったりする事ってありますよね。
そういうノイズを防止する練習になります。
それから、アコギで練習していればアンプから音出すわけじゃないので
小さい音で練習できると思いますよ。あ!ストロークとかカッティングの
練習はアコギは音かなりデカイですよ!スケール練習とか、ソロ系の
項目がおすすめです。アコギでちゃんと弾ければエレキに持ち替えた時に
かなり良い感じで弾けると思いますよ。

でも、一番良い練習は・・・・・・
バンドを組む事。これは間違いが無い事です。自宅で練習しているだけでは
決して越えられない壁が存在します。それはバンドを組まないと体験不可能
だと思います。例えば、ドラマーと一緒にスタジオに入って、ドラマーが
クラッシュ・シンバルをジャーンと鳴らしたりすると、いつもはヘッドホン
で気分良く弾けてるフレーズがいきなり聞こえなくなっちゃったりします。
それをどうやって解決するか・・・、自分は完璧に弾けているつもりなのに
ボーカルの人に抽象的な感じで「あの〜なんか歌いにくいんだよね〜。」と
言われるとか・・・。これは自宅練習では解決出来ない問題で、実はそういう
所がギターの奥深い所だったりするのです。もしかしたらそういう問題が
解決したら、今chekinさんの持っている機材の音が良くなっちゃうかもしれませんよ?
「あれ?以前は音がショボイと思っていたのに、バンドを組みだして、バンドに
慣れてきて、久しぶりにヘッドホンで弾いたら結構音良いじゃん!」みたいな。
その理由を全部解説するのは難しいので、是非、バンドを組んでみてライブを
やってみて下さいね。ミュージシャンに協調性とかあんまり考えなくて大丈夫
ですよ。すんげぇ〜〜〜怖い人とかいますよ。たまに(笑)
ロック・ギタリストで協調性あったらまたちょっと変ですよね(笑)
そこは、結構気軽な感じでバンド組んじゃって下さい!では!

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