Q&A


  ■正確に速く弾けるような良い練習法を教えてください!
質問:早速僕の稚拙な質問に答えてくれてありがとうございます。
やっぱり頭の中のメロディーを曲にするには理論が必要なんですか〜。
理論って何度かチャレンジしましたがあえなく挫折して
しまっています。(泣)でもこれでなんとなく理論も勉強するって
言うのではなく、自分の表現したいものをそのまま曲にするために
理論を勉強するっていう明確な目的ができました。さて話は変わり
ますが、また稚拙な質問をさせて頂きたいと思います(笑)
メカニカルなトレーニングについてなんですが、メジャースケールを
ひたすら16分で刻むものとしまして、メトロノームのテンポはどうゆう
タイミングで上げていけば良いのですか?例えば140でギリギリ弾ける
時点でテンポを上げていけば良いのか、140で余裕で弾けるまで練習
してから上げるのか?とかっていう感じです。それと、練習時
アンプの歪みはどれぐらい深くかければ良いのでしょうか?僕はメタラー
なので演奏する時は目盛りが10あったら7ぐらいでそこそこ歪ませる
のですが、メカニカルトレーニングをするときはクランチサウンドに
近いぐらいの歪みでミスを目立たせるようにしています。あと、何か
16分音符をフルピッキングで加茂さんのように正確に速く両手のシンクロ
率(笑)を高めて弾けるような良い練習法があればどうか教えて下さい。
最後まで質問責めで申し訳ありませんでした。追伸 ヤングギターの
インタビュー読みましたよ!そしてCDも買いました! 8フィンガー
凄まじ過ぎです。僕のギターもストラトなんですが(安い)アイバニーズの
ギターとかでもないのにここまで弾いているのにも驚いて、二度驚愕しました!
(from キコ大好き1回生さん)

回答:キコ大好き1回生さん、こんばんは。
ノスタルジア聞いてくださったんですね。ありがとうございました!
ジャンル的にはフュージョンですが、あのアルバムと1stのGOOD WAVEでは
僕がヘヴィーメタルという音楽を徹底的に研究した成果をジャズフレーズ
とミックスして表現したかったので、ピッキングにはこだわっています。
8フィンガーも難しかったですが、やっぱりアコギの弦でフルピッキング
するのが難しかったですね(笑)LAYLAのピアノソロとのバトルの所です。
あのセクションではキーボードの樺山さんが6連符を弾いてきたので、
それに対抗するにはアコギでフルピッキングするしかなかったんですよ。
おかげであのアルバムのテイクに関しては勝利できたかな?と思っています(笑)
確かにフェンダーストラトはテクニカルプレイに関しては他のメーカーよりも
不利な面が大きいですが、その反面音色的にとても伝統的なギターサウンドが
得られるので、テクニカルプレイが決まった時のアグレッシブさについては
素晴らしい表現力を持っていると言えますね。それが僕がフェンダーに
こだわっている理由です。

さて、早速回答ですが、まずテンポの上げ方についてですけど、僕は
例えばライブで速いプレイの曲を演奏するとして、本番の日の一週間位前
までテンポを上げて弾かないですね。本番の演奏の場合は様々なトラブル
が起きる場合がありますので、速いテンポにだけ慣れていると、想定外の
トラブルが起きた場合いきなり演奏が崩れる場合とかがあるんですよ。
逆にゆっくりとしたテンポで演奏が出来ていると、僕の場合はとても安定
した演奏が本番で出来るんですね。指に覚えこませるというんでしょうか。
とにかくゆっくりと正確な音を出すように心がけます。テンポが速くなって
くると、この「正確」という部分のチェックが甘くなります。例えば、
指が動くだけじゃなくて、ちゃんとフレット寄りを押さえているかとか、
正しい音程で弾けているかとか、そういうチェックも必要ですね。
なのでテンポを上げるのをとにかく焦らない事です。現時点で本番の演奏とか
が無いのであればそこまでテンポを上げる事にこだわらなくて良いんじゃ
ないですか?勿論ライブが近いんだったら別な話ですが、今練習中という事
であればテンポを上げる事にこだわらない方が良いと思います。

練習の時に気を付ける事は、リアピックアップで弾くということですね。
リアで弾くとはっきりとした音が出るので、両手のシンクロがはっきりと
出る音になります。ライブだとフロントで弾くフレーズでも練習ではリアで
弾くと良いと思います。クランチで弾く事も必要なんですが、本番の音色で
演奏するということも重要じゃないですかね。というのは、本番というのは
とにかく何が起きるかわからないんですよ。なので、極力本番のシチュエー
ションを想定した練習が必要だと思います。「練習のための練習」という
言葉がありますが、こういう練習を省いていく方が効果はあがりますよね。

なので、とっておきの練習法を紹介します。例えば、フルピッキングの
練習をするにしても、本番でフルピッキングだけするわけじゃないですよね。
実戦では殆どの場合、必ず最後に「締めのチョーキング、もしくはビブラート」
がかかりますよね?で、僕がオススメする練習は、フルピッキングでスケール
を弾いたら必ずエンディングにチョーキングをして終わるとか、チョーキング
ビブラートをして終わるようにする方法です。こうすると圧倒的にミスする
確率が高くなります。あとは、フルピッキングはカッコいいけどチョーキング
が超ダサくなってしまうとか(笑)そういう事のないように練習すると凄く
本番に使えるフルピッキングフレーズになると思いますよ。「ノスタルジア」
に収録しているフレーズだと、「People Get Ready」のエンディング付近の
ソロとかをもし良かったらコピーしてみてください。基本的にあの部分は
32分音符で弾いていますが、あの曲はメロディアスな曲なので、速弾きだけ
じゃなくビブラートやチョーキングが決まらないと全然しっくり来ないんですよ。
そういうフレーズで練習してみると良いフィーリングが得られると思います。
頑張って下さいね!!

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