山本一太「かいかくの詩」(Arrange)
 

山本一太「かいかくの詩」 

発売日:平成15
年2月19日
発売元 : (株)東芝EMI
レコード番号 : TOCT-4458

Arranged by:Fumiyoshi Kamo
Piano:Kayoko Nozaki   Chorus:TAKAYA

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この曲のアレンジは実に困難を極め、使っている楽器が、
ギター×4、オルガン、ピアノ、シーケンス、パッド、ヒューマンボイス、
シンセ・リード、生ベース、シンセ・ベース、生ドラム、シンセ・ドラム
、ファンタジア、スクラッチ、その他効果音等と非常に多岐に渡って
いるので、アレンジの統一性を出す--つまり、2曲をつないだ感じに
ならないようにする-- という作業がかなり大変でした。
各楽器の奏法、効果的なボイシング等を慎重に考えながら
音を配置していきました。

ラップ・パートではアコースティック・ギターのリフを基としながら、
シンセ・ベースの32分音符フィルイン、ピアノのバッキング、
シーケンスフレーズをコンビネーションさせています。
曲がサビに近づくにつれて音がハードになってきて、ディストーション
ギター等が登場してきます。ギターの音は同じフレーズを
オクターブ違いで演奏させることによって、音を厚くしています。

また、ラップ曲の多くはトラックが良い意味で薄く、必要以上の音を
使わないアレンジが多いので、ラップの良さを損なわないよう、
音が不必要に入りすぎてガチャガチャした感じにならないように
細心の注意を払って音の出し入れに気をつけました。

ラップパートのハーモニーはミクソリディアンを基調としたモーダルな
ものですが、サビのロック風のアプローチでは分数コードを使って
ヘヴィーな感じを演出しています。オジー・オズボーン等のアレンジで
良く見られるようなアプローチを使いました。歌の切れ目にもともと
ブルース・リードギターを入れていたのですが、ラップ部分との
共通性を持たせるために、シンセ・リードに変更しました。
シンセ・リードのブルースフレージングもなかなかイイものです!

次に苦労したのがコーラスのアレンジです。イメージ的には
デフ・レパードのような感じにしたかったのですが、スティーリー・ダン風の
ハーモニーも欲しかったので、単純な3度累積のハーモニーはここでは
一切登場しません。 複雑なハーモニーが随所に登場してコーラスは
相当難しいですが、腕利きのスタジオ・ミュージシャンTAKAYAさんが
1時間のレコーディングでとてもカッコ良いコーラスを仕上げてくれました。

曲の後半にピアノ・ソロが出てきますがこれはアドリブ無しの
100%全指定の譜面ですが、勿論僕には弾けるはずもないので(笑)
いつも僕のアシスタントをしていただいている野崎佳代子さんに
お願いしました。かなり難しいフレーズが随所に登場します。
頭の中でピアノを演奏しているイメージを持ちながら入念に譜面を
作成していきました。

もともとフェード・アウトのアレンジの曲だったのですが、ディレクターの
高田さんのアイディアで曲の最後にコーラスだけになって、
「ぴたっと終わるアレンジ」に、マスタリングの段階で変更しました。
とてもカッコいいエンディングになったと思います!!



(c) 2002. Fumiyoshi Kamo all rights reserved.
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