Q&A


  ■バラバラなバンドの音をまとめたいのですが・・・
質問:こんにちは。
何度かこちらのサイトを見させてもらいながら練習に励む高校生です^^
最近は勉強の方が忙しく中々練習に励むことが出来ないのですが、
今までの活動で気になった点について質問させてください。
恐らく加茂さんのHPでは公開しても意味のないような質問なのですが…^^;
バンド全体の音作りについて。うちのバンドはギター二本です。
僕はストラトをこよなく愛する人間なので現在のストラトでそれなりに
満足しているのですが、もう一人のギターはハム二つのギター
(フェルナンデスのAPG)を使用しています。
ベースはプレベですが、これはとりあえず後に…。
まず、少々昔の話ですが、ライブをした時に他の人に、楽器隊が一人一人
勝手な音作りをしていて(Baを含めて)、
個々の音は悪くないのに全体的にいい音がしていない。といわれました。
確かに僕は70年代のリッチー・ブラックモアや、Eric Johnsonの
オーバードライブサウンド、もう少し歪みを落としますとロリー・ギャラガー
などのサウンドが好みです。今の基準からすると大分歪みは低いと思います。
が、もう一人はネオクラ・スラッシュメタル愛好家で(僕も結構好きですが)、
ドンシャリのサウンドが好みなんですね。最近はその質も大分落としてくれる
ようになりましたが、今だ差は大きいと思います。
お互い学生なために中々話し合う時間もなく、なあなあ状態のまま
進行しているのが現状です。
こういう時はお互いが歩み寄るべきだと思いますが、
僕はエフェクターは使わない人間なのでマーシャル直結ではそれなりです
(2000はかなりいきますが)
それに中途半端なサウンドというのもどうかと思います。
本当に大昔の…20年代に録音された黒人ブルースから、60年代の
ロックンロール、70年代HR、プログレ、80年代以降のメタル、90年代以降の
グランジなど。かなり何でも聞く僕ですが^^;、聞くのと弾くのでは
趣味が違います。ハムの音は好きですが弾く時には好きになれない…。
歪みの多いサウンドも聞くのは好きですが、自分で弾こうとは思わない。
それにキッチリ弾く事でクリアな音を出せば、例えばブラックモア
サウンド・モドキのまま、それなりにヘヴィメタルにも対応出来ると
いう実感はあります。サウンドの理想はEric Johnsonと現Deep Purpleの
Steve Morse(一番好きなテクニカル系。アルバム全部持ってます/笑)なんですが…。
個人的にはこのあたり自分の大事なコダワリ、自分の確立したい個性の
一つだと思っていますが、これは所詮我侭に過ぎないのでしょうか?
最近はかなりゲインを上げているつもりですが、エフェクターを使うと
直結のサウンドが失われますし、プロコのRAT、ボスの一連製品、
ソバットのDrive Breakerシリーズ、その他…多くのエフェクターを
試しても納得する音が出ません。スタジオミュージシャン系を目指して
何でも対応出来るという目標が、今のところ僕には無いという事も
サウンドの趣味に拍車をかけているかもしれませんが。
(ベースともう一人のギターはスタジオミュージシャンを目標にして
教室で習っているようですが…)
一番僕が勉強しながら聞いているのはブルースです。クラプトンの
ようなブルースロックではなく黒人のものですね。
キューバやヨーロッパなど、世界各地の民族音楽も含めて^^;、
高校生にしてはかなり広範囲を聞いていると思いますし、
テクニカル系も少ないながらもカッコいいと思いますし結構好きな人達
初期イングヴェイや、ポール・ギルバートのコピーなどをして頑張って
いるつもりです。Steve Vaiやジョーサトは大好きで、今年のG3ライブ
にも行きました。基本的には独学ながら、好きなミュージシャンの
ビデオなどを見ながら、Jeff BeckやSteve Morse(無名ですねぇ/汗)の
コピーや、多くの音楽に対応出来るような”テクニック”自体は身に
付けていきたいと思いますが、その中でサウンドに関しては
中々譲れないものがあるのです。
いろいろ書いてしまいましたが(笑、質問の中心としては
ミドルを強調したサウンドを好む3シングルのストラト、
ドンシャリが好きなハムのギター
ベース成分を上げるのが好きなベース
コレらを上手く共存させる方法はどういうコトに気をつければ
いいのでしょうか??やはり話し合いが一番簡潔なんですよね…^^;
分かってはいるのですが…(汗
お忙しい中、長文すみません>< (from まっしゅるーむさん)

回答:まっしゅるーむさん、はじめまして!
まず回答の前に、まだ若いのにとてもしっかりとした意見を
持っているというところが素晴らしいと思いました。

早速、回答させていただきます。
>まず、少々昔の話ですが、ライブをした時に他の人に、楽器隊が
>一人一人勝手な音作りをしていて(Baを含めて)、
>個々の音は悪くないのに全体的にいい音がしていない。
>といわれました。

これですね〜、色んな人からこういう質問受けますが、
いつも僕思うんですが、これは誰に言われたんですか?
その人が言うとバンドの方針を変えないといけないのでしょうか。
まず、ここについてバンドが話合いをしているかどうかですね。
僕は他人から意見を言われても簡単に自分の意見を変えたりしません。
ですから、自分の意見も人に押し付けません。弟子は別ですよ。
弟子は、習いたいと言って来ているわけですからきちんと指導します。
しかしですね、いちミュージシャンとしては、別に僕が意見したから
と言ってそのアーティストが方針を変えるべきでは無いと思います。
まず、これを前提とさせて下さいね。でも、実際問題意見をされたので
気になるっていうのも十分理解出来ますから、後で回答させていただきます。

>スタジオミュージシャン系を目指して
>何でも対応出来るという目標が、今のところ僕には無いという事も
>サウンドの趣味に拍車をかけているかもしれませんが。

若いのに、何を言ってるんですか!
若いうちは「東京ドーム」を目指さないと駄目でしょう。
もしくは「アメリカのブルーノート出演」とか、僕はそういう目標が
好きです。何が言いたいかというと、スタジオミュージシャンの多くは
スタジオミュージシャンを目指してその仕事についた訳ではないと
思います。人生の流れの中でスタジオミュージシャンになったという
場合が多いと思います。逆に、そういう人達だからこそ、スタジオに
入ったときに自分の個性を発揮した感動的な演奏が出来るんではないでしょうか。
教室で習ったことはそのままスタジオでは通用しないと思います。
教室で習ったことを自分の表現にする「パーソナリティー」が必要です。

>サウンドの理想はEric Johnsonと現Deep PurpleのSteve Morse
>(一番好きなテクニカル系。アルバム全部持ってます/笑)なんですが…。
>個人的にはこのあたり自分の大事なコダワリ、自分の確立したい個性の
>一つだと思っていますが、これは所詮我侭に過ぎないのでしょうか?

わがままでいたほうが良いんではないでしょうか。
協調性のあるアーティストっていうのもどうなんでしょうね(笑)
回りに迷惑をかけなければ何をやっても良いというのが僕の考え方です。
わがままの結果誰かに迷惑をかけるなら問題でしょうが、自分の音楽を
良い音にしたいというのは良いわがままじゃないでしょうか。

ちなみに、スティーブモーズは結構歪ませていると思いますが、
彼のピッキングがタイトだから各音がクリーンに聞こえると思います。
エリックジョンソンもリッチーも同じで、ピッキングが正確な
ギタリストは歪ませても各音がはっきりと聞こえるサウンドが出ます。
逆に言うと、軽くしか歪ませていなくても、迫力のあるロックな音が出ます。
ちなみにテクニックとは良いサウンドを出す為にあります。
テクニックとサウンドを分けて考えるのは良くないと思います。
テクニックを追求していると必ず良い音色を出したいという結論に
到達すると思います。良い音色、そして良いグルーブ感。こういった
要素がメロディアスな要素にもつながっていきます。そしてそれは
ギターで言うと左右の手のコントロール=テクニックなのです。

>質問の中心としてはミドルを強調したサウンドを好む3シングルのストラト、
>ドンシャリが好きなハムのギター、ベース成分を上げるのが好きなベース
>コレらを上手く共存させる方法はどういうコトに気をつければ
>いいのでしょうか??やはり話し合いが一番簡潔なんですよね…^^;
>分かってはいるのですが…(汗

ここが一番知りたい部分ですよね。これはですね、ずばりアレンジの問題
だと僕は思います。ツインギターにおいて2人のギターの音色が同じ必要は
無いと思いますよ。それよりも、2人の音色がきちんとコンビネーションする
楽曲であったり、アレンジであったり、そういうことに目を向けると良いと
思います。ベースの問題も同じです。話合いも必要ですが、いかにアレンジ
するかが大事でしょう。基本的に、「〜を直す」という発想よりも
「〜を生かす」という発想は大事にすると良いと思います。しかし、それとは
別次元の所に、良いサウンドを出すには良いテクニックが必要だということも
合わせて研究してみてください!!

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