質問：実は私のピッキングフォームがめちゃくちゃなのです。
・弦に対してピックの角度がおかしい。
ブーーーーーーーーーーーーーー
リーー＼ーーーーーーーーーーー　　←普通
ッーー／ーーーーーーーーーーー　　←自分
ジーー↑ーーーーーーーーーーー
　　　ｌ
　　ピック
さらに高速でミュートするときはさらに酷いです・・・
ーーー/ーーーーーーーーーーー　　　←もう縦になってます。
そして精神を集中し、ドラム暦１０年の強力手首にモノを言わせ
息を止めてオラオラオラオラぁっ！！ギター「ジョゴゴゴゴゴゴゴ」　
記事を順番に読んでいると加茂さんは右手のリラックスを常に
心がけている！！根本的にワタシのフォームは間違っている！！
というわけでピックの角度を普通に戻すところまで始めたのですが
ミュートの更なるスピードアップと合わせてピッキングについて
お教えいただけたらと思います。(from あんちゃんさん)

回答：こんにちは、あんちゃんさん！
凄い、絵でピックの角度を表現するってなかなか出来ないですよね（笑）
基本的に僕は楽器というものは脱力が全てだと考えているんですよ。
力で演奏する方式というのは表現が限られますし、勿論そういう力で
演奏する表現がしたいんだ！と言われればそれまでなんですが、
ハードロックやメタルのようなパワフルな音は力を抜いてスピーディーに
演奏するほうが良いサウンドが得られます。

まずは、ピックの角度うんぬんよりも力を抜いてピックを持つことから
始めたら良いと思います。ピッキングはダウンピッキングだけで最初は
弾くと良いでしょう。慣れてきたらアップピッキングにもトライすると
良いですが、最初は左手の問題などもありますのでダウンピッキングを
リラックスして演奏できることが大事です。ロックン・ロールのような
曲を演奏すると良いでしょう。

テンポは無理やりあげて演奏しないほうが良いです。ビギナーの人や
当然早く曲を演奏できるようになりたいでしょうから、曲をコピーしたり
するときに原曲のテンポで練習しがちですが、本人と全く同じに弾けなくて
良いのでテンポを落としてリラックスして演奏することが上達への近道です。
また中級者レベルになると、自分は速く弾けるから！と速いフレーズを
沢山練習したくなるものですが、最終的にギターのカッコ良さってフレーズの
速さよりも「音色」が重要になります。それにはピックの弦に当たる角度も
影響します。ピックが弦に縦に当たりすぎると音が硬くなってしまい柔らかい
音が出しずらくなります。柔らかいタッチで弾ける人は硬い音も練習すれば
出せますが、硬いタッチの音でしか弾けない人が柔らかい音を出すのは
殆ど不可能だと思います。なので、右手をリラックスしてピックを軽く持ち、
ピックの弦に当たる角度をフレーズによってコントロールできる能力は
必要だと思います。僕はロックのリフをミュートして弾くときは若干弦に
対して角度をつけて弾きますが、クリーントーンで演奏するときには平行に
当てて弾くように心がけています。

最後にミュート奏法は、右手の手首が弦に触れた状態になりますので
力が入りやすくなるので要注意です。ミュートをリラックスして弾けるように
するためにも普段のノン･ミュートの演奏時に手首をあまり上げないで弦に
近づけた状態で弾けるようにすると良いです。良くノンミュートの時は
手首を上げて弾き、その時は弾けるんだけどミュートをすると上手く弾けない
という悩みを聞きますが、出来れば手首を上げないで弦に近い状態で弾ける
ようにしておくとミュートもノン・ミュートも同じとは言わないまでも近い
弾き心地で弾けるようになります。試してみてください！

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