Q&A
質問:はじめまして。41歳になるリターンギターオヤジです。最近20年
振りに復活しましたが、左手の小指のばたつきが気になり練習に身が入りません。
思えば昔から小指が立っていたような…。効果的な矯正方法はないでしょうか?
残された時間はそれほど多くありません(とかいって長生きする?)ので
早く早く…と願うこのごろです。我慢強い方なのでがんばりますので具体的に
ご教授頂ければ幸いです。よろしくお願いします。(from リターンオヤジ41さん)
回答:リターンオヤジ41さん、はじめまして。
20年ぶりに復活、良いですね〜。音楽は年齢が関係無く出来るのが良いですよね。
僕が前に教えていた生徒さんで60歳の方がいましたが、バリバリ速弾きという
訳にはいきませんが、全くビギナーの所から初めたにも関わらず、古賀政男さんの
曲を一緒に弾いたりすることができるようになりました。実は僕が講師をやる時の
ノウハウは、その方にギターを教える事を通じて覚えたことばかりです。
僕がその方を教えていたのは今から七年前で、25歳の時です。25歳の若造が
60歳の方にギターを教えるなんて生意気な事だな〜と今考えると思いますね。
あのレッスンでは自分の方が教わることが多かったです。
そんなこんなで、自分の経験を若干お話させていただくと、
<<1・コード(和音)とソロ(単音)はバランス良く練習したほうが良い。>>
コードだけしか弾かない、とかソロしか弾かないという練習方法は指の神経を
育てにくいと考えます。コードの練習を二週間やったら、今度はコードは辞めて
ソロの練習を二週間する等の練習メニューが良いと思います。特にビギナーのうち
はコードを押さえて(例えばFmとか)、それが上手く鳴らないとしますよね。
その場合これでもかという位、力を込めて弾いちゃったりする方が多いです。
それは、逆に力が入る癖がつくのでお勧めしません。コードが鳴らないのはパワー
が足りないからではなく、指の神経が鍛えられていないからです。筋肉で弾く
のではありません。神経で弾くのです。(あくまでも奏法としては。音楽的な
感性はまた別の話です。ここではあくまでも指のばたつきの話です。)
そういう場合は、地味ですがフィンガートレーニングが有効です。こういう
トレーニングって音楽的でないものもありますので、結構ムカついて速いスピード
で弾いちゃったりするんですが、焦らずゆっくりなテンポで練習することが
極めて大事です。決して速く演奏してはいけません。小指がばたつく場合は、
小指の運動が沢山あるようなフレーズをやるのも練習になります。
下記のフレーズを練習してみてください。決して速く弾かないで下さいね。
1弦の、8フレット→5フレ→7フレ→8フレ→7フレ→5フレ と3連符で演奏
してみてください。8フレが小指、5フレが人差し指、7フレが薬指です。
5フレの人差し指は1弦を押さえっぱなしで良いです。まずはオルタネイト
ピッキングでの練習をお勧めしますが、慣れて来たらハンマリングプリング
だけで一回もピッキングしないで弾けるように練習しましょう。アコギで
練習するのも良いと思います。これでかなり小指の練習になると思います。
<<2・左手の練習をしている時は右手の練習は簡単なものにしたほうが良い。>>
両方の手に意識がいってしまい効果的な練習が出来ません。右手のピッキングは
なしで練習すると良いと思います。
<<3・指のばたつきよりは左手に力が入るほうが問題なので、脱力する>>
とにかく力を抜くことが全てです。コツは力を抜いても弾けるテンポまで
落として練習することです。あとは、休み時間を入れるのも良いでしょう。
1時間練習したら5分休むとか。休み時間が入ることによって脱力が出来る
ようになります。僕はアマチュアの時に8時間休み無しで練習したりしていました
が、その結果かえって力が入る癖がついてしまい、修正するのにかなりの時間を
費やしました。休み時間は絶対にとったほうが良いと思います。
以上3ポイント挙げさせて頂きました。頑張ってください!!
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