| ■プロの方々の仕事内容はどんなものがあるんでしょうか？ |
質問：プロの方々の仕事内容はどんなものがあるんでしょうか？？
教えて頂きたいです。例えば、曲作りとか・・・(from 尚さん)
回答：尚さん、始めまして。僕の回答が何かの参考になれば幸いですが、
このQ&Aは本で読んだ知識とかではなく、あくまでも体験談・経験談・記憶と
いうのをベースにしている回答なので、気軽に読んで見てくださいね。
プロの仕事内容ということですが、僕の知っている範囲では大きく分けて
3タイプに分かれるのかなと思います。
１・プロアーティスト
２・プロアーティストを音楽的に支える仕事
３・プロアーティストをビジネス的に支える仕事
の３つじゃないでしょうか。１はわかりやすいですよね。
逆に言うと一番大変なのも１です。適正というのは音楽的な力も勿論ですが、
楽天的な性格である（悲観的だとアーティストになるのはとても辛い事ばかり
なように思えます）とか、人を引き付ける力のようなもの（俗に言うオーラ）
が必要ですよね。結局アーティストになれるかどうかの境目ってその人を
応援してくれる人がいるかどうかという事なんですよ。応援って言うのは
広い意味で、ライブに来てくださったりCDを買ってくださったりというのも
勿論力強い応援ですが、アーティストがライブをやったりCDを出したりって
いうのは一般的に本人の力だけではどうしようもない現実があります。
で、２，３の仕事につながるわけなんです。
ここでは全部挙げるのは勿論不可能ですが、２については楽曲提供、アレンジャー、
プロデューサー、スタジオミュージシャン、ツアーサポートミュージシャン、
エンジニア、PA、照明、舞台監督、楽器テクニシャン、映像スタッフ、
リミキサー＆DJ、マニピュレイター 、等はライブやCDを作るには必要ですし、
もう少し広く捉えれば、アマチュアの方に音楽を伝達するという意味で、
バンドスコアなどの楽譜制作であったり、インストラクター・講師であったりと
いう仕事もありますよね。新しい音楽のあり方というところで、音楽配信に
関するテクニカルスタッフ、またデジタルコンテンツ（今だったら着メロとか）
の制作者にも音楽的な力が要求されます。
３については、プロダクション、プロモーター、マネージャー、ディレクター、
レコード会社・レーベル、音楽出版社、コンサート制作会社、放送局、
楽器製作・販売会社、舞台美術・照明・特殊効果等の会社、音楽に関連する
デザインの会社、音楽雑誌のライター、評論家、等沢山ありますね（汗）
これを一人でやるなんて当然無理で、いや出来る人もいるのかもしれませんが
少なくとも僕には全くそんな事は無理で、僕の音楽活動（１をやる時）はこれらの
人達に支えられて初めて出来ているんですよ。勿論、僕自身が２や３に回る事も
ありますからそういう時はそれはそれで自分の役割をしっかりやる事を考えます。
２や３に要求させるスキルはかなりハードル高いですよね。例えばギターの例で
考えると、１よりも２の方がテクニック的に（あくまでもテクニック的にですよ）
求められる事は多いような気がします。（１には１で求められる事がありますよ
当然ですが）例えば、スタジオミュージシャンになるのにパンクの演奏は超1流
だけど、他はさっぱり・・・だったら難しいと思うんです。
そんな感じで本当に色々な仕事があると思いますので、まずは１〜３のどれに
なりたいのかというのをなんとなく考えてみると良いと思いますよ！！