2004/05/22 SHIBUYA-FM 78.4Mhz「GOOD WAVE」1回目

 

5月からCOMRADE RECORDSでは、渋谷FMでラジオ番組を持つことに
なりまして、「インディーズ音楽が溢れる街、最新の音楽が流れる街、渋谷」で
COMRADEからリリースされた音楽をオンエアし、またCOMRADEがリスペクト
する音楽を流すことによって、このレーベルの事をもっと多くの人に知って
もらいたい、という意味合いで番組をスタートしました。

番組は大きく分けて2つの構成になっておりまして、”COMRADE SELECTION"
では、僕がナビゲーターとしてCOMRADEがリスペクトする優れた良質の音楽を
流していきます。また、”COMRADE RECOMMEND”では、COMRADEから
リリースされた音源やCOMRADEに届いた優れた新人さんのデモ音源等を
オンエアしていきます。COMRADE RECOMMENDはこの番組全体のアシスタント
でもあるSingが担当し、テーマ曲として”Smile for me ever”を流しながら、
自分達の音楽についてSingが語るというたっぷりの30分番組になっております。

この”Jamming”ページでは、COMRADE SELECTIONについて解説をして、
何故、その音楽が良質であるのかということについてお話したいと思います。

2004/05/22 On Air
COMRADE SELECTION  テーマ「王道のポップス」

1・Thriller(Michael Jackson)
2・Beat It(Michael Jackson)
3・Like a Virgin(Madonna)
4・Like a Prayer(Madonna)

1回目のオンエアはずばり「王道のポップス」です。COMRADEでは音楽の歴史
を何よりもリスペクトしています。クラシックからの流れというものがあって、現代
への音楽へ進化していく過程に様々な音楽ジャンルというものがあり、ジャンルを
超えたメロディーの美しさがある。そして何より一番大事なのは、「アーティストと
しての存在感」なんですよね。僕に言わせると王道とは「存在感」なんです。
例えばありがちなメロディーを仮に歌ったとしても、その歌っている存在感そのもの
が圧倒的な個性を放っている・・・こういったところに僕はアーティスト性を感じる訳
なんです。そういった意味で第一回目はとても解りやすい内容にしました。

マイケル・ジャクソンの存在感は凄いです。今でこそ色々言われていますが、
とにかくこの「スリラー」でのマイケルジャクソンというのは圧倒的な才能を発揮
していると思います。タイトル曲のTrillerは勿論ですが、Beat Itなんかにしても
実はバックの演奏は物凄かったりするわけです。バッキングがTOTOのスティーブ・
ルカサーで、ギターソロがあのエディー・ヴァン・ヘイレンですからね。
マイケルジャクソンは良いギタリストとばかり仕事をしますよね。ポール・ジャクソン・
Jrなんかも良いリズムギターをこのアルバムで披露しています。

しかし、マイケルのボーカルが入った瞬間にその良い演奏であったり良い楽曲を
一気にマイケルの存在感が支配して「マイケル・ジャクソンの世界」というものが
そこに完成してしまうのです。そういうところが僕はとても好きなのです。
マイケルジャクソンは良いギタリストとばかり仕事してますねー。超テクのフレーズ
のオンパレードなのに、マイケルのボーカルにしか耳がいかないから凄いなと
思うのです。 Beat Itはエディーのソロの中で一番好きかも?です。

マドンナもそういう要素を持っていると言えます。Like a Virginはまさにマドンナ!
の世界が広がっています。 また、マドンナは優れたプロデューサーと仕事を
することでも有名だと思いますが、この曲では大物プロデューサー、ナイル・
ロジャースとのコラボレーションになっています。歌を生かした良いプロデュース
ですね。 なにげに小さく入っているけど切れのあるカッティングも見逃せません。

Like a Prayerでの歌い方はまるで別人?のように声質も何もかもLike a Virgin
とは違うのですが、この曲もパッと聞いた瞬間に「あぁ、マドンナだ」と解る所が
良いと思いますね。 中学の時にこの曲のハウス・リミックスをひたすら聞いていた
覚えがあります。その当時はこれがハウスか、と思ったもんですが今改めて聞いて
みると、ゴスペルの要素の方が強いかなと思いますね。

そんな感じでCOMRADE SELECTION第一回目をお送りしました。
また来週のオンエアを楽しみにしてください!渋谷地区でない方はこのレポートを
ご覧になってください。番組へのお便り、僕やSingへのご感想・ご質問どんどん
待っていますので、「SHIBUYA-FM GOOD WAVE係」まで、メール下さい!





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